元NewsPicks編集長が始めたメディア「PIVOT」
――PIVOTの簡単な会社紹介からお願いします。
PIVOTは2021年6月、元NewsPicks編集長の佐々木紀彦が立ち上げた企業で「PIVOT」というビジネス映像メディアを運営しています。
メンバーには、テレビ局の元プロデューサーや新聞記者経験者などがいます。最近では、元TBSアナウンサーの国山ハセンもジョインしました。多様な経歴とスキルを持った仲間がいます。
PIVOTでは、最前線で活躍する経営者や専門家をゲストに招いて経営、マネー、キャリア、ビジネススキルなどのテーマに沿った学びコンテンツを毎日配信しています。ユーザーは課金することなく全編無料で動画を視聴できます。
――次に、安部さんの業務内容について教えてください。
私はPIVOTのマーケティング担当として、プロモーション業務や動画コンテンツの分析を行っています。中でも今最も注力しているのが、YouTubeチャンネルの運用改善です。
PIVOTのYouTubeチャンネルは2022年6月に本格始動しました。私はYouTube アナリティクス上でインプレッション数やCTR(※)、視聴回数などを確認したり、ユーザーインタビューを行ったりしてチャンネルの質の改善に努めています。
※インプレッション数とは、YouTubeのホーム画面などに動画が表示された数のこと。CTRは、ユーザーのデバイス上にサムネイルが表示された上で、クリックされた割合を示す
“じっくり”見てもらうのに最適なYouTube
――2022年にYouTubeチャンネルを開設された背景を教えてください。
YouTubeチャンネル開設の理由は、動画コンテンツをより多くの人に届けたいと考えたからです。YouTubeチャンネルの開設以前は、iOSのアプリに絞ってコンテンツを配信していました。当時はPIVOTの公式アカウントや番組出演者にもお願いをして各自のSNSアカウントを使って告知していました。しかし、それでは投稿者のフォロワーを中心に、特定のコミュニティにしか広められていなかったのです。
より多くの人にリーチしたいのなら、人が大勢集まる場所にコンテンツを投下するのが近道です。そこで、高い集客力を持つYouTubeにまずは注力することにしました。その結果、リーチが大幅に拡大し、PIVOTの認知度にも大きな影響を与えたと感じています。
YouTubeと当社のコンテンツの相性の良さも、注力する理由の一つです。PIVOTの動画はその性質上「軽く流し見ができること」よりも「深く学べること」に特徴があります。たとえばTikTok上でショート動画を流せば、広く認知を獲得できるかもしれませんが、それよりも長尺の動画を発信できるYouTubeでユーザーにじっくりと視聴してもらいたいと考えたのです。
2023年に入りTikTokのアカウントも立ち上げはしましたが、その主な目的は、TikTokからYouTubeに遷移してもらい、最終的にはYouTubeで視聴してもらえるような導線を設けるためです。