CCCマーケティング総研は、2023年1月の「産業動向レポート」および「産業天気予報」を発表した。
同総研は、CCCマーケティングの有するデータやアセットを基に、生活者の意識調査などを行う機関だ。今回のレポートは、CCCマーケティングが提供する家計簿アプリ「レシーカ」のレシートデータと、同総研の研究員による企業への調査結果を組み合わせて作成。スーパーマーケット、ドラッグストア、コンビニエンスストア、ホームセンター、外食、百貨店、ショッピングセンターの小売7業界における生活者動向と見通しを独自にまとめた。
同総研によると、花粉シーズンが到来すると、スーパーやコンビニにおいてヨーグルトの売上が伸びる。そんな中、ヨーグルト以外にも納豆や味噌、キムチといった「発酵食品」が近年、食品市場において存在感を増しているという。
発酵食品市場は、大手メーカーだけでなく地域に根差した中小の老舗メーカーが林立しているのが特徴とされ、さらに近年では、消費者の健康意識の高まりを受け「市場拡大が続く」と見込んだ新興企業が独自の発酵技術を使って商品を開発。市場参入の動きも活発化しているという。
発酵食品は日々喫食することで体質改善が進むとされることから、リピート買いが前提のアイテム。これにより、スーパーやコンビニにとっては継続的な売上につながりやすいという。同総研は、「値上げの波が押し寄せる中で、小売業態においては発酵食品のようにリピート要素を持った商品群をうまく取り入れることは、ますます重要になってきている」と指摘している。
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