CCCマーケティング総合研究所(以下、CCCマーケティング総研)は、2022年12月19日~12月22日に実施された値上げに関する調査の結果を発表した。
約70%が想定以上の値上げを実感
物価の上昇に対する実感としては、「思った以上に価格が上昇している」との回答が、7月調査でも60%以上が回答していたが、今回は70.1%まで上昇した。
7月調査時よりも多くの人が想定以上の値上げを感じているという結果になった。
価格上昇状況下での「外食」や「衣類」の購入量は減少
今後の購入意向を品目別に見ると、「引き続き購入する(購入量は減少しない)」が多い品目と、「購入量・頻度を減らして引き続き購入する」が多い品目に分かれる傾向が見られた。
「引き続き購入する(購入量は減少しない)」が多いのは、「生鮮食品」「ティッシュ・トイレットペーパー」「洗剤」「ガソリン」「通信費(インターネット・電話)」等で、生活に欠かせないものだった。
一方で、「購入量・頻度を減らして引き続き購入する」が多い品目は「外食(レストランなど)」「衣類」が上がった。食品でも「菓子類」は「購入量・頻度を減らして引き続き購入する」が多くなっている。
半数以上が「自分の健康」と「お祝い事」は重視 これまでと同等の金額を使う
「この先(1年程度を想定)のお金の使い方」をイベントやテーマに分けて尋ねると、「食事会・飲み会・パーティー」では「これまでよりかける金額を減らす」が38.5%で「これまでと同等の金額を使う」の30.8%よりも高くなった。
一方、「お祝い事」では「これまでと同等の金額を使う」が52.5%と過半数となった。また、「自分の健康」は「これまでと同等の金額を使う」が半数以上で、「よりお金をかける」との合計では61.5%となった。
「よりお金をかける」の項目を見ると、「貯金」が10.7%、「投資」が8.7%の人が回答。他と比べて高い結果となった。
【調査データ概要】
内容:値上げに関する調査(2022年12月)
地域:全国
対象者:男女16~79歳のT会員
有効回答数:2,707サンプル
期間:2022年12月19日~2022年12月22日
機関:CCCMKホールディングス
方法:インターネット調査(Tリサーチ)
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