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アビスパ福岡とDXパートナー8社で挑む地域のDX化推進!新しい共創型スポンサーシップの展望

 プラスクラス・スポーツ・インキュベーションの平地さんとともに、スポーツ業界のマーケティングの現状と課題、今後について探る本連載。今回は価値あるスポンサーシップの取り組みを表彰するJapan Sports Activation Awardsで審査員特別賞(クラブ賞)を受賞したアビスパ福岡のオフィシャルDXパートナーについて、アビスパ福岡とマネーフォワード、税理士法人アーリークロス、SmartHRの担当者に聞きました。

アビスパ福岡が地方企業とDX支援企業のハブになる

平地:今回は、クラブ賞を受賞したアビスパ福岡のオフィシャルDXパートナーについてうかがいます。オフィシャルDXパートナーはマネーフォワード、税理士法人アーリークロス、SmartHRなど複数の企業と1つのクラブが共同で地方のDXを推進するスポンサーアクティベーションです。1社協賛ではなく、複数の企業と地域課題に対してアプローチした点、地方企業のDX推進をスポーツクラブが支援した点が素晴らしいと思っています。

 そのため、最初になぜアビスパ福岡がオフィシャルDXパートナーを始めたのか、アビスパ福岡の平田さんにお聞きします。

アビスパ福岡株式会社 マーケット開発部 副部長 平田 剛久氏
アビスパ福岡株式会社 マーケット開発部 副部長 平田 剛久氏

平田:アビスパ福岡は、2020年にJ1に昇格したのですが、そのときに今後さらなるクラブの成長を見据えてDX、シャレン(SDGs)Web3、グローバル、4つのテーマとスポーツの価値を掛け合わせていくことに注力する方針を掲げました。

 その中でもDXはコロナ禍を機に、多くの企業が課題としている部分だと考えています。アビスパ福岡では700から1,000社のスポンサーがおり、DXに関する課題を感じている企業もいます。そこで、アビスパ福岡がDXに課題を感じているスポンサーと課題解決のソリューションを持つスポンサーをつなぐハブとなるのが良いのではと思い立ち上げたのがオフィシャルDXパートナーです。

平地:他のクラブでもビジネスマッチングのイベントを行っているケースはありますが、DXに特化した枠組みは珍しいです。なぜ複数のスポンサーとの取り組みにしたのでしょうか。

平田:以前より東京から福岡に支社を作るIT企業は増え続けていて、そのような企業に対しクラブとして何かできないかというのはずっと思っていました。私も何度も東京に通い、東京の企業がどういったスポンサーアクティベーションなら良い反応を示してくださるのか情報収集をしていました。

 東京の企業との接点が増えていく中で見えてきたのが、地方だと導入事例が少なく情報が行き届いていないという課題です。この課題に応えるべく、アビスパ福岡が持つ地場企業とのコミュニティに対し、オフィシャルDXパートナーのスポンサー様が提案できる仕組みを作りました。

DX推進の翻訳者として参画

平地:平田さん自身が東京の企業にヒアリングして得られたニーズを反映しているんですね。地方企業と東京の企業をつなぐ取り組みでありながら、福岡に本店を置くアーリークロスさんが参画しているのも気になったのですが、なぜ税理士法人がオフィシャルDXパートナーへの参画を決めたのでしょうか。

プラスクラス・スポーツ・インキュベーション株式会社 代表取締役 平地 大樹氏
プラスクラス・スポーツ・インキュベーション株式会社 代表取締役 平地 大樹氏

花城:税理士法人とDXは一見すると無縁そうに見えますが、我々は総合型事務所として創業からIPO、事業継承、相続までのあらゆる課題にワンストップで対応しています。そして、近年ニーズが増えているのがクラウド会計ツールの導入・活用です。

 地方の中小企業の場合、東京に比べるとITリテラシーが低く、専門用語がわからないケースもあります。また、導入しているもののまったく機能していないというケースも見受けられます。そのため、私たちがツール提供企業と中小企業のハブとなり、難しい言葉を翻訳しながら導入・活用を支援しているのです。

 平田さんからあったように、地方でDXが広がるスピードが遅いことを課題に感じていたため、オフィシャルDXパートナーに参画させていただきました。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/04/04 08:30 https://markezine.jp/article/detail/41763

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