凸版印刷と3digは、高解像実測データを活用し、高精細バーチャルヒューマン領域での協業を推進して行くことを発表した。
両社は、バーチャルヒューマン自動生成技術を活用した等身大のフォトリアルなバーチャルヒューマンと対話するサイネージシステム(以下、VHサイネージ)を開発。4月13日より5日間、凸版印刷の神田和泉町ビル内で実証実験を開始し、リアリティを追求したバーチャルヒューマンとの対話が人におよぼす影響、人が抱く感情や最適なユーザー体験などの検証を実施する予定だ。
今回、凸版印刷の「トッパンバーチャルヒューマンラボ」内の「ライトステージ」を用いて計測した高精度な人体に関する実測データと、3digのAIによるバーチャルヒューマンの自動生成システム「anma」を活用。
これにより、実在する人物を対象にしたバーチャルヒューマン(以下、実在VH)の効率的な制作が可能となる。実在VHはフォトリアルで高精細なので、対話AIとの組み合わせで、本人と対話しているような体験ができる。
さらに、VHサイネージはサーバ・モニタ・センサーから構成されているため、合成音声による対話AIやインタラクション機能が搭載されている。ユーザーはVHサイネージを通じて、実際の人間と対話するように受付や物品購入など、様々なサービスを受けることも可能になる。
両社は、VHサイネージをはじめ、高精細なバーチャルヒューマンを活用したソリューションを、商業施設や地方自治体などに提供し、バーチャルヒューマン化する対象人物の計測データ管理・マネジメントビジネスを目指していく。
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