「ゼネラリストとスペシャリスト、どちらがいいか問題」について
──まず自己紹介をお願いできますか。
横関:私は2013年に新卒で、旧リクルート住まいカンパニー(以下、住まいカンパニー)に入社し、SUUMOのWebマーケティングに携わりました。その後、新規事業のマーケティングチームリーダーを経てマネージャーになり、各種事業やスーモカウンターのマーケティング推進を担当。現在はゼクシィのマーケティングマネージャーをしています。
川合:私は2011年、分社化前のリクルートに新卒で入社しました。分社化後はリクルートライフスタイル(以下、ライフスタイル)で、マーケティングの仕事を続けています。業務領域としては、Web広告やアクセス解析周りを一貫して担当しており、2021年4月からは、じゃらんnetの周辺サービスのマーケティングマネージャーをしています。
──「ゼネラリストかスペシャリストか、どちらがいいか問題」は、マーケターの中でもよく語られる話だと思うのですが、どのような印象をお持ちですか。
川合:社内でもどちらがいいか迷っている、考えているという話はよく聞きますね。スペシャリストを極めたいという人もいるし、ある程度やったらゼネラリストに行きたいという人もいます。
横関:置かれている環境による印象です。マーケターが多く所属する組織であれば、ある程度選択肢があるけれど、少数精鋭のマーケティング組織であれば、必然的に役割が決まってくる部分もあると思います。川合さんのと合わせて答えると、意思と環境で決まってくるものなのではないでしょうか。
スペシャリストとゼネラリスト、それぞれの利点は?
──横関さんにはゼネラリスト、川合さんはスペシャリストという立場ですが、お二人は入社当初から、その希望はあったのでしょうか。
横関:元々私は、自他ともに認めるスペシャリスト志向でした。ただ当時のSUUMOは、30人で担うべき業務を、外部パートナーさんの協力を得ながら、5人であらゆる業務を回していました。結果、ゼネラリストとなった形です。
横関:一方で、川合さんのいるライフスタイルの部署はマーケターの数が多く、外部パートナーさんに頼らずに自社で色々な施策をしていました。正直、うらやましいと思っていましたね(笑)。
しかし色々なことに携わっているうちに、全体戦略にも関わっていきたいと考えるようになっていきました。
川合:私は、ゼネラリスト・スペシャリストのどちらをやりたいとは明確に決めていませんでした。
ただ時間は有限ですので、スペシャリストの道を選択しました。スペシャリストのほうが施策の現場に近く、ダイナミックな変化を直に感じられて、刺激的だと思ったからです。