九州電力が顧客分析にDprimeを活用した理由とは?
では、なぜ様々なリサーチサービスの中から、情報銀行サービスのDprimeを選択したのだろうか。サービスの決め手について矢野氏は「自社の目的に合ったユーザーが多いこと、データの信頼性の高さ」を挙げた。
「Dprimeには高所得のユーザーが多く、高付加価値を追求する調査テーマに向いていると判断しました。また、顧客が応諾した安心・安全のデータが使えることも決め手となりました」(矢野氏)
実際にDprimeを活用した調査により、信頼性の高いユーザーの声を聞くことができ、高付加価値に向けたキーファクターを定められたという。
Dprimeの今後
すでに個人・企業それぞれの利用が進むDprimeだが、今後はどのような展開を予定しているのだろうか。森本氏は、強化していきたい取り組みの一つとして「Dprime Lab」を紹介した。Dprime Labは、社会課題を解決したい企業とユーザーをつなぎ、社会課題の解決につながる商品・サービスの開発に取り組む共創プロジェクトだ。
その先駆けとして、2022年4月から10月にかけて、企業とユーザーをつなぐ橋渡し役として、ビールの製造会社と一緒に開発し「あなたのデータ」×「廃棄食材」で作るビール開発プロジェクトを実施した。
フードロスへの課題解決の取り組みとして実施したこのプロジェクトでは、試飲前と試飲後でアンケートを実施。その結果、フードロス防止食品を積極的に選びたいという人は24%から50%へと26%アップし、関心度は93%となった。
最後に森本氏は、今後のDprimeの展望を語りセッションを締めくくった。
「データという企業支援があります。データを通じてお客様のビジネスを前に進めるお手伝いをしていきたいと考えています」(森本氏)