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mobidec2006セッションレポート

NTTドコモ 携帯とTVを絡めた新しいサービスを


 NTTドコモからは、コンテンツ&カスタマ部 コンテンツ担当部長山口善輝氏が登壇。3GからHSDPAへとテクノロジー面での進化によって、FOMAはさらに新しいステージに達したとし、ドコモの考える新たな戦略が語られた。

本格的な3G時代の到来を告げる、FOMAとmovaの逆転

 Gから3Gへの移行が進む中で、FOMAの契約数がmovaを逆転したが、2006年末の契約数は3,000万台を突破し、またパケット定額制サービス「パケホーダイ」のユーザーの伸びが大きくなっており、2006年9月末時点で782万契約、契約率では27%に達している。通信速度が上がって通信料金が安くなってくるとユーザーは活性化するため、「コンテンツを作る側には、非常に順風の状態が続いているといえるでしょう」と語った。

 さらに従来の3Gの5倍以上の通信速度を実現するといわれるHSDPAの登場で、FOMAはさらに新しいステージに達したと強調。こうしたテクノロジー面での格段の進歩を背景に、ゲームや「着うた」などのコンテンツにもよりユーザーの反応が良くなっており、i-mode情報料収入も順調に伸び続けていると述べた。

動画や3Dゲームなど、よりリッチで速いコンテンツへのシフトが加速

 音楽ダウンロード系コンテンツの中では、HSDPA向けの高音質・大容量のダウンロードサービスで、最長1時間の番組視聴が可能な「ミュージックチャネル」を挙げた。3.6Mbpsの高速パケット通信を使用するため、データ量の多い音楽/映像コンテンツもストレスなく楽しめるようだ。HSDPA向けサービスとしては「大容量10MB/5MB iモーション」や「Windows Mediaビデオ対応」などの動画コンテンツを照準にしたサービスも登場している。

 またi-modeユーザーでは、音楽と同等にゲームへの関心が高いことがわかっている。ゲームジャンルのiモード情報料売上は2006年9月末時点で約37億円/月であり、市場は依然上り調子を失っておらず、まだまだ伸びることが予測していると述べた。ゲーム市場のジャンルは現在「パチンコ/パチスロ系」、「ミニゲーム系」、「ビッグタイトル系」の3極化してきており、後者の2分野が非常に好調で、次世代ケータイゲームプラットフォーム「903i mega games」では3D動画性能が従来比で約3倍に向上するなど、容量・処理速度ともに飛躍的なアップがもたらしたリッチなコンテンツが楽しめる。

女性マーケットをターゲットにしたショッピングや放送との融合を目指して

 FOMA 903では多彩なコンテンツ・サービスが提供されているが、その中で「デコメール」分野ではドコモは老舗であり、非常に勢いのある分野である。2006年10月現在67メニュー、年間で60億円を超える規模になっているようだ。通数で見ると、月間1.1億メールの規模であり、クリスマスや正月に大幅に増加した後も減衰せずに使い続ける傾向が見られているという。

 また定額制の普及や端末の高機能化を背景に、モバイルショッピング市場も活性化を続けている。この分野では女性が圧倒的に多く、中でも20~30代が圧倒的。商材としては書籍、香水、洋服、CD/DVD、チケット、中古車など、“自分の生活圏になくて、少し遠いところにあるもの”が売れていると述べた。この20~30代および10代女性が重要ユーザーになっている分野に、コミック/書籍があるが、市場規模は2006年9月末で約3.6億円で、特にコミックに伸びが予測されている。

 今後は通信と放送の連携という視点から、ワンセグ対応の端末にも注力していく予定。ワンセグは版権や肖像権などが絡んできているので、面白いものを作るのがなかなか難しい現状だが、ドコモでは2006年2月から日本テレビと共同で「D.Nドリームパートナーズ」を設立し、携帯電話とテレビを連携させた新しいサービスの開発に取り組んでいると述べた。

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この記事の著者

Office Louge 工藤淳(オフィスローグ クドウアツシ)

IT系出版社勤務を経て独立、現在フリーランス。もともと文系出身なので、「非技術者が読んで意味がわかるか?」を考えながら書くのが得意。とはいうものの、楽器から建築、自動車まで何でも注文があれば書いてきたのが、気がついたらIT専門のような顔をして仕事をしているというのはナイショ。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/12/08 20:39 https://markezine.jp/article/detail/423

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