GumGumは、画像と言語を解析するコンテクスト解析技術を使用し、Webコンテンツの文脈を内容に基づいて分類。2023年7月〜9月のホットトレンドを分析したコンテクストカレンダーを発表した。同社によると、これらのトレンドに合わせて広告を配信することで広告効果(CTR等)が高まることが確認されているとのこと。
7月は、ファミリー層での外出機会の増加から「アクティビティ」に関心が集まる
7月は全国で山開き・海開きが行われ、中旬には梅雨明けする地域も多いことから、本格的に夏のアウトドアシーズンを迎える。また、下旬からは多くの学校で夏休みが始まることから、ファミリー層の外出機会も増える。
これらの要因から、アウトドアの中でもファミリー層と親和性の高い「10代」文脈が注目を浴び、外出先の「国立公園」や、思い出を動画にして残すための「ホームビデオ」、アウトドアでの「アクティビティ」への興味関心の高まりが反映されている。
その他にも、余暇の過ごし方として「エンターテインメント」への注目も高まる。特に芥川賞・直木賞受賞作品の発表後には「本・文学」「アニメーション」「ゲーム」文脈が注目度を集めるため、室内での楽しみ方に関する関心も高まるといえる。
8月は、帰省客や旅行客の増加にともないトラベル関連の文脈に注目
8月は様々な文脈トレンドが見られるが、その中でも「お盆/夏休み」「アウトドア」「猛暑」は特に注目すべき文脈になる。
8月15日のお盆休み前後には、帰省客や旅行客の増加にともない「国内旅行」「空の旅」「ホテル」など、トラベル関連の文脈に注目が集まる。特に今年は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ引き下げられたことで昨年よりも注目を集めると予想される。
また、花火大会や夏祭り、スポーツイベント、音楽フェスなどが数多く開催され、外出とともに外食や食品・飲料を求める機会も増えるため、「食品・飲料」文脈も注目される。
一方、猛暑が続く8月は夏バテといった体調不良に悩まされる人が多いため、「ヘルスケア」文脈への関心が高まることがわかる。
9月は、ラグビーW杯をきっかけに「スポーツ」や「食欲・飲料」がトレンド
2022年カタールW杯開催時にサッカーを含むスポーツ文脈全般への注目が高まったことから、9月8日よりラグビーW杯が開催される9月も「スポーツ」全般への注目度の高まりが期待される。また、「スポーツ」に付随する文脈として、観戦時の「食品・飲料」やテレビ・プロジェクターなどの「家電」も影響を受けて高まることがわかった。
さらに、9月中旬からは”食欲の秋”を迎える反面、同時に食べすぎや暴飲暴食など健康に気を使う人が多いことから「ダイエット」文脈への興味関心も高まると考えられる。
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