CARTA HOLDINGSのグループ会社で小売業のDX支援事業を展開するデジクルは、20歳から64歳の女性を対象に「スーパーマーケットの値上げに関する消費者の意識・行動調査」を実施した。以下、一部内容を紹介する。
上の世代ほど値上げを実感
まず、スーパーマーケットの商品の値上げへの実感について調査。すると、全体の75%が「実感している」と答えた。年代別に見ると、上の世代ほど値上げを実感している人が多かった。
値上げを実感する場面について尋ねると「店頭価格(62%)」が最も多く、「テレビや新聞、Webニュースなどのメディアを通じて(45%)」「EC価格(14%)」と続いた。
75%の女性が値上げで消費行動に変化
次に値上げによる消費行動の変化について質問した。その結果、75%が「消費行動が変化した」と答えた。具体的な変化としては「お買い得商品の購入が増えた(28%)」「嗜好品を買い控えるようになった(27%)」「買い物の頻度が下がった(22%)」が多かった。
値上げによってスーパー選びに変化があったかを尋ねると、65%が「変化があった」と回答。「価格の低い商品を揃えるスーパーに通うようになった(33%)」「複数のスーパーを使い分けるようになった(30%)」「特売日など特定の曜日に買い物するようになった(29%)」などが具体的な行動として挙げられた。
50~64歳の約4割がデジタルサービスで情報収集
続いて、値上げをきっかけに確認するようになった情報について調べると、1位は「紙チラシ(22%)」に。2位は「チラシサービスや情報サイト(18%)」、3位には「スーパーのアプリ(14%)」がランクインした。
アプリやLINE、チラシサービスなどの情報サイトを含む「デジタルサービスで情報を入手するようになった」と答えた人は全体の36%となり、50~64歳のグループの中で見ると38%にのぼった。
最も使われているクーポン種別はアプリ
買い物の際のクーポン利用について尋ねると、全体の97%がクーポンを活用していた。クーポン種別で見ると「アプリ(67%)」が最も使用されており、「紙(41%)」「LINE(23%)」が続いた。
最後に、スーパーが提供するサービスやシステムの利用について質問した。すると、66%が利用していると回答。最も利用されているサービスは「アプリ(28%)」となり、2位以降は「会員システム(14%)」「LINE公式アカウント(13%)」が入った。
【調査概要】
調査期間:2023年3月31日(金)
調査方法:インターネット調査
調査対象:日本全国の20歳~64歳の女性1,126名
※グラフ内の数値は、小数点第二位以下四捨五入