6月14日、オラクルは、エンタープライズ向けAIのリーディング・カンパニーであるCohereと連携し、組織がビジネスを進める上でのプロセス全体を自動化。そして、組織の意思決定を改善し、顧客体験を向上させるためのジェネレーティブAIサービスを開発することを発表した。
同サービスは、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」上に構築され、オラクル独自のSupercluster機能を活用し、アプリケーションからインフラ構築にわたって、業界最高レベルのセキュリティ・パフォーマンス・価値の提供を目指す。
今回の連携において、CohereはOCI上でジェネレーティブAIモデルのトレーニング・構築・設定までを行う。これにより、大規模言語モデル(LLM)トレーニングの高速化とコスト削減を同時に実現することが可能。
また同連携により、以下の取り組みが行われる予定。
データセキュリティ、プライバシー、ガバナンスを実現
OCIのジェネレーティブAIサービスでは、ユーザーがデータのコントロールと所有権を持つことができる。また、他のジェネレーティブAIサービスとは異なり、顧客データを混在させることがない。
今後は、データの出どころや種類や属性にアクセスするためのツールも提供される予定。
強力で高性能な言語生成モデル
オラクルのジェネレーティブAIサービスは、CohereのLLMを活用することで、オラクル独自の業界知識やデータ・インサイトに基づいたカスタマイズや改良が可能。加えて、ユーザーは、特定のビジネスや事例の精度を高めるために、独自のデータを使用し、言語生成モデルをさらに改良することができる。
組み込み型ジェネレーティブAIサービス
既存のクラウド・アプリケーションのポートフォリオにジェネレーティブAIを組み込むことで、ユーザーがビジネス・プロセスで最新のイノベーションを活用できるようにする。
ユーザーの需要に合わせて、ジェネレーティブAIを利用可能に
ユーザーはOCIでジェネレーティブAIサービスを活用することで、オンデマンドでのソリューションの拡張、カスタマイズしたモデル、ビジネス用のプライベート・モデルのエンドポイントを作成することができる。
加えて、同社は、組織のデータセンターにジェネレーティブAIサービスを提供しているため、オンプレミスのデータやアプリケーションとともにジェネレーティブ機能を組み合わせることを可能にする。
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