セプテーニ・ホールディングスの連結子会社で、新規事業の開発を行うセプテーニ・インキュベートのWeb3事業部は、Web3に特化したマーケティングSaaS「ocean dict.(オーシャンディクト)」のパブリックβ版をローンチした。Web3に特化した申し込みフォームである「web3 form」および、マルチチェーン対応でトランザクションデータ解析が可能な「web3 analytics」の2つの機能を提供する。
同サービスは、2022年の12月からクローズドα版を提供している、Web3に特化したマーケティングSaaS。利用トライアルを継続的に行いながら機能アップデートを行ってきた。
web3 formは、Giveaway/Airdrop/Allowlistなど、イベントの実施をサポートするための様々な機能を実装するWeb3に特化した申し込みフォーム。フォーム入力の自動化や申し込み条件の自動確認をはじめ、プロジェクトの実施者と申し込みをする参加ユーザー双方が少ない工数で利用できる各種機能を構築する。
具体的には、ウォレットアドレスの誤入力防止機能やユーザーが一度同サービスに登録するとログインするだけで必要情報が入力される「入力の自動化機能」、Twitter上でのアクションが申し込み条件となるキャンペーンにてワンアクションで達成できる「申し込み条件の自動達成機能」などが実装される。
一方、web3 analyticsは、Web3プロジェクトの利用状況をオンチェーンアクティビティから解析できる機能。各プロジェクトにおけるホルダーのオンチェーンアクティビティ(トランザクション)をダッシュボードで確認し、各プロジェクトの利用状況を解析が可能になる。
これにより、各情報を統合したデータドリブンなマーケティングPDCAの実現や、解析結果から効果的なコラボレーション先となるプロジェクトを選定するなど様々なマーケティング施策に活用できる。
具体的には、マルチチェーン解析機能や、NFT/Market Place/DeFi/dAppsのトランザクション解析機能、コントラクトアドレスベースのオンチェーン解析機能、RFM分析によるロイヤルカスタマー解析機能、CSVインポートによるオンチェーン解析機能が実装される。
今後は、ユーザーのオンチェーンでのトランザクション履歴を与信として活用できる機能の拡充を予定。以前からプロジェクトに対して関心を持って応援してくれたことをトランザクションに残すことができる。加えて、ブロックチェーンならではの事業者・サービスを超えたコラボレーションを促していくため、Web3プロジェクト同士でのコラボレーションマッチング機能などの実装も予定している。
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