異なる2事業のマーケティング、成長のカギは?
MZ:転職後はどのような仕事を担当するのでしょうか。
飯塚:山﨑さんには、「タップル」と「N organic」に関するマーケティングに関する予算と責任をすべて委譲して、自由に意思決定をしてもらいたいと考えています。

MZ:異なる2事業のマーケティングに関する全責任を持つというのは相当なチャンスでありチャレンジでもあると思いますが、山﨑さんはどう考えていますか。
山﨑:2事業ともにマーケティングの重要度が高く、意思決定すべきことの数も多いので、責任も大きいですがすごく楽しみです。
MZ:先ほど「認知しているが利用していない層への対応」が課題として挙がっていましたが、両事業でその課題を解決するためにどのような取り組みを考えているのでしょうか。
山﨑:定量調査の認知スコアに一喜一憂せずに、利用意向をともなう認知が積み上がる取り組みであることが重要です。
「タップル」に関しては初めてのテレビCMを9月1日から放映します。入社前から企画・制作に関わっていますが、サービス名の認知率は高い一方でその認知の質に課題があると感じています。
マッチングアプリは利用経験の有無で大きくイメージ差があるのも特徴で、初めて「タップル」を使うお客様でも安心して使えるようなクリエイティブ作りを心掛けました。
一方、「N organic」はオンラインを中心に販売していたところから、直営店や卸など販売チャネルを拡大してきました。そのため、今後は販売チャネルを統合した戦略を考えていく必要があると考えています。
すでにマーケティングに関わるメンバーと仕事をしていますが、オフライン施策、オンライン施策、商品開発、それぞれの仕事のクオリティは成熟しています。ただ、全体で見たときのブランド体験の最適化はまだ模索できるのではないかと。
飯塚:「N organic」は販売チャネルも多く複雑なので、個別最適である程度伸ばせていましたが、さらなる事業成長を考えたとき全体最適を見ることができる人材が見て判断していくことが大切だと思っています。

異なる2つの事業、共通しているのは「人の生活に寄り添うサービス」
MZ:2事業はターゲットもチャネルもまったく異なるので、考えるべきことも大きく異なりますよね。いろんなマーケターの方のキャリアを取り上げてきましたが、ここまで異なる2つの事業を同時に見ているケースは非常に珍しいと感じています。
山﨑:1つの会社に所属してここまで異なる2つの事業を見るというのはほとんどいないかもしれませんね。Z世代の恋愛について議論した後に、美容成分を研究することもあるので(笑)。でもマーケターとしては最高の環境です。
MZ:大きく異なる2つの事業ですが、共通して大切にしたい部分はありますか。
山﨑:どちらも生活に密接したサービスだと思っているので、人の生活に寄り添う気持ちは共通して忘れないようにしたいです。「タップル」を通じて新しい出会いがあったり、「N organic」でスキンケアをしてリラックスしたり。明日も楽しもうと思えるようなサポートができたら嬉しいです。
