自分の強みが最大限活かせるチャンスに挑戦
MarkeZine編集部（以下、MZ）：山﨑さんはサイバーエージェントに新卒で入社後、スマートニュースでマーケティング業務を経験し、STORESではBtoBマーケティングを統括してきました。そして、2023年9月よりサイバーエージェントグループに戻ってきたわけですが、今回の転職の背景を教えてください。
山﨑：今回のお話をいただいたのが、現在の上司である飯塚さんの書籍「20代が仕事で大切にしたいこと ありのままの自分で成果が出る３つのルール」（ダイヤモンド社）が刊行されたタイミングでした。この書籍の中で書かれている2つの言葉に共感したのが、今回の転職の背景に大きく関わっています。
1つは「強みを活かす」。自分には簡単で他の人には難しい強みを活かすのは社会人の基本です。もう1つは「成果を出すのは自分だが、評価をするのは他者」です。この2つの言葉が自分の強みを考え直すきっかけになりました。
そして、強みを整理した結果「顧客起点をベースにした強いクリエイティブと戦略」という強みに行きつきました。
MZ：飯塚さんの書籍をきっかけに自分のスキルセットを整理し、強みを言語化したわけですね。その後飯塚さんからオファーをいただいたとのことですが、なぜサイバーエージェントグループに入ることを決めたのでしょうか。
山﨑：今回、マッチングアプリ「タップル」とライフスタイルビューティーブランド「N organic（エヌ オーガニック）」の2事業のマーケティング責任者を務めるオファーをいただいたのですが、私に期待していることも具体的に共有いただけて、自分の強みが本気で求められているというのが伝わり、転職して2事業にコミットすることを決めました。
副業でのつながりから採用をオファー
MZ：今回、飯塚さんが山﨑さんに直接採用のオファーをしたとのことですが、どのような背景があったのでしょうか。
飯塚：「タップル」と「N organic」の2つ事業がマーケティングに関する共通した課題を抱えており、そこが解決できるとさらなる事業成長につながると考えたためです。両事業ともに多くの方に認知いただけている一方、知っているが使っていない人も多いというのが現状です。
この認知層の認識を変え、利用を促していくマーケティングの中でも難しい局面に突入していて、より本質的なマーケティングの力が必要だと考えました。その中で、山﨑さんとはスマートニュース時代から広告主としてのお付き合いはもちろん、副業でシロクのクリエイティブ企画を手伝ってもらっていました。
山﨑さんの顧客起点の戦略はレベルが高く刺激をもらっていましたし、向き合ったシロクの若手社員も明らかに成長していました。また、勉強会も開いてもらうなど、山﨑さんからは多くのことを学ばせてもらっていました。
そんな中、先ほど挙げた課題の対策として、9月1日からタップル初のテレビCMを放映することとなり、その支援をお願いしてますます山﨑さんと濃い関係になっていきました。そして、シロク・タップルそれぞれの役員陣からも信頼が厚かったことから、これはもう会社に入ってもらったほうがいいなと、今回のオファーをさせていただきました。
