ナイルは、全国の20代から60代の男女4,403名を対象に、インターネット利用時の検索行動に関するアンケート調査を実施した。また、昨年の同調査データと比較し、2022年から2023年の1年間で起きた、ユーザー検索行動の変化についてもまとめた。
全体の0.2%が「ChatGPT」を検索に利用すると回答
全国の男女4,403人のうち、インターネットを利用して調べものをする時、最も利用頻度が高いものは、男女共に1位が「Google」で48.2%、2位が「Yahoo!」で28.7%となった。
一方、男女別に見ると3位以降のランキングに差があり、女性は「Instagram」が3位で28.7%、「Twitter」が4位で6.1%、男性は3位が「YouTube」4.3%となった。また新たに「ChatGPT」の項目を追加したところ、単一回答にも関わらず全体の0.2%が検索に利用していることがわかった。
昨年対比で見ると、男女共に「LINE」での検索行動が減少傾向となった。加えて、女性の順位では変動が見られ「Twitter」が1.4pt、「YouTube」が1.3ptの増加となったことがわかった。
約7割が検索エンジンで「キーワードを複数入力する」
検索エンジン(Google、Yahoo!など)を利用して調べものをする男女221名のうち、検索方法として最も多かったものは、「キーワードを複数入力する」が73.3%、「キーワードを1つ入力する」が62.9%となった。
また、「キーワードを入れたあとに出る、予測キーワードで検索する」と回答した人は、約2割だった。昨年対比でみても、順位変動はなかったが「キーワードを複数入力する」と回答した人は、7.7ptの増加が見られた。
検索時に「画像(タブ)」を見ると回答した人が昨年より6.8pt増加
次に、検索キーワードの入力後、どこを見て答えを見つけるかの質問を行った。
すると、一番多かったのが「検索結果に出た、上位の記事をみる」という回答で64.7%となった。次が、「1番上に出てきた情報を見る」が47.5%で、「画像(タブ)を見る」が30.8%だった。
昨年対比での順位変動はなかったものの、「画像」を見ると回答した人は、6.8ptの増加が見られた。一方、「検索結果に表示された他のアプリ(SNS等)に移動する」人の割合は4.6pt減少し、「動画を見る」人との順位が逆転していることもわかる。
検索エンジンの利用目的は、「知らない言葉、人物」の検索が6割超
続いて、インターネットを利用して調べものをする時に、SNSではなく検索エンジンを使う目的を聞いた。
「知らない言葉、人物」を検索するとの回答が67.4%と最も多くなった。2位が「趣味に関すること」で49.3%、3位が「ニュース」で47.1%だった。昨年対比で見ると、「天気」「マナー」「悩み、困っていること」「病気」「旅行、レジャー」では、2つ以上の順位変動が見られた。
昨年の同調査データとの比較を行ったところ、変化としては、女性の「YouTube検索」が増加傾向であることがわかった。また、新たに「ChatGPT」の項目を追加したところ、全体の0.2%が検索に利用していることが大きな変化と言える。
加えて、検索エンジンを使う多くのユーザーは、「検索結果の上位記事を見る」と回答。「記事を開かず検索結果画面で解決する」人も約2割おり、2.7ptの増加が見られた。「画像タブを見る」人は昨対比で6.8pt増加といった結果からも、画像検索対策の重要性は、引き続き高まっていると言える。
【調査概要】
期間:2023年7月25日~30日
方法:インターネット調査
対象:全国の20代~60代男女4,403人(20~29歳:25%、30~39歳:30%、40~49歳:27.5%、50~59歳:12.5%、60歳以上:5%)
【関連記事】
・ECサイトの商品探し、約7割のユーザーが「キーワード検索」を活用【NTTレゾナント調査】
・約16%が検索にChatGPTを利用するも、うち約8割は「検索エンジンで正否確認」と回答/ナイル調査
・子育て世代、7割以上がオンラインショップを利用/情報収集はネット検索・SNSで【デジコ調査】
・スマホユーザー、世代問わずTikTok利用率増加/10代のSNS利用時間は減少【Glossom調査】
・SNS利用者の47%が企業・ブランド情報を毎日検索/最も良い情報発信元は「企業」に【キャプテラ調査】