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Yahoo!広告活用の今を追う(AD)

Yahoo! JAPANの“一等地”に広告掲載!DMM TVが活用した「トピックスPR」のリーチ力

 DMM.comは2023年6月、同社が運営する動画配信サービス「DMM TV」の認知拡大を目的に、「Yahoo! JAPAN」トップページのスマートフォン版「Yahoo!ニュース トピックス」直下に掲載できる広告メニュー「Yahoo! JAPAN トップページ トピックスPR SP」を活用した。これは、LINEヤフーが提唱する、ユーザーに新しい出会いをもたらす「セレンディピティ・マーケティング」の考えのもとに生まれた広告商品だ。ユーザーからの注目度が非常に高い枠に、少ない工数で膨大なリーチが獲得できる枠とあって、DMM TVにおいても、掲載後はYahoo! JAPANからの検索流入が急増したという。本記事では、トピックスPRの活用背景や施策内容、その成果について、DMM.comの豊田翔大氏に話を聞いた。

幅広いジャンルのエンタメコンテンツを楽しめる動画配信サービスDMM TV

MarkeZine 編集部(以下、MZ):最初にDMM TVのサービス概要を教えてください。

豊田:DMM TVは2022年12月1日にリリースした、DMM.comが運営する動画配信サービスです。月額550円(税込)の「DMMプレミアム」に加入することで、新作から独占配信作品、そしてオリジナル作品まで、アニメ約5,400作品を含む17万本(2023年7月時点)のコンテンツをお楽しみいただけます。

 さらに「DMMプレミアム」の加入特典として、DMMグループが提供しているDMMブックスやDMM GAMES、オンラインくじのDMMスクラッチなど、様々なサービスをお得に楽しめます。

合同会社DMM.com マーケティング本部 デジタルマーケティング部 豊田翔大氏
合同会社DMM.com マーケティング本部 デジタルマーケティング部 豊田翔大氏

MZ:他にも数多くの動画配信サービスがありますが、DMM TVではどのようなマーケティング戦略を取ったのでしょうか。

豊田:リリース当時は、アニメ好きの方をメインターゲットに置いていたので、アニメ作品のラインナップが充実していることを訴求していました。しかし、サービスを運営していく中で、バラエティ作品を中心に作品ラインナップが広がってきたため、現在はエンターテインメント全般に興味・関心が高い方をターゲットにマーケティング活動を行っています。

DMM TV
DMM TV

MZ:エンターテインメントの興味・関心層がターゲットとのことですが、ターゲットとしている性年代はありますか。

豊田:性別としては男女問わず、年齢に関してはエンターテインメントや流行に敏感な20〜39歳を想定しています。

テレビCMなどの認知施策とデジタル広告での獲得施策を展開

MZ:エンターテインメント好きをメインターゲットに、どのような広告戦略を設計しているのでしょうか。

豊田:広告戦略は認知と獲得、それぞれの目的に合わせたメディアプランを組んでいます。認知に関しては、テレビCMや動画広告、屋外広告などを展開しています。

 獲得(新規会員登録)に関しては、Yahoo!広告をはじめとした広告プラットフォーム、SNS広告を運用し、効果の最大化を目指しています。検索広告やディスプレイ広告といった広告メニューを活用しています。

MZ:その中でYahoo!広告をどう評価していますか。

豊田:Yahoo!広告は、特に「Yahoo!広告 検索広告」のコンバージョン率(CVR)が高く、他のプラットフォームと比較しても貢献度が高いです。また、「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)」にも力を入れています。

膨大なリーチが見込める「トピックスPR」の魅力とは

MZ:今回は2023年2月に提供を開始した「Yahoo! JAPANトップページ トピックスPR SP」(以下、トピックスPR)という広告メニューを活用したと聞いています。活用の背景を教えてください。

「Yahoo! JAPANトップページ トピックスPR SP」とは

 Yahoo! JAPANの中でも最も注目度の高いYahoo! JAPANトップページ内のYahoo!ニュース トピックス下に掲載ができる広告メニュー(スマートフォンアプリ+WEB Yahoo! JAPANトップページすべてに掲載)。Yahoo!ニュース トピックスに近い広告形式でPRでき、掲載日の初回訪問時に100%掲出するため、膨大なリーチを獲得することができる。

豊田:トピックスPRを導入する前に出稿したアニメ系メディアの記事広告への誘導を強化したかったという背景があります。

 DMM TVは2023年4月クールのアニメの取り扱いを強化しており、様々な動画配信サービスがある中で新作アニメ配信数No.1️(※1)を獲得できました。それが確定したタイミングでアニメ系メディアに依頼し、タイアップ記事を制作していただいたのです。

 記事の中でDMM TVが伝えたいことが網羅できていたので、記事のリーチをさらに伸ばしたい状況でした。普段、Yahoo!広告をはじめとした広告運用を支援くださっているアイレップの方に相談したところ、トピックスPRの存在を教えていただき、Yahoo!ニューストピックス下から記事広告へ誘導できる(※2)とのことで、「記事のリーチを拡大したい」というこちらのニーズと合致したため、導入を決めました。

「Yahoo! JAPAN トップページ トピックスPR SP」の掲載イメージ(赤枠)。上記はDMM TVが掲載した2パターンのクリエイティブ
「Yahoo! JAPAN トップページ トピックスPR SP」の掲載イメージ(赤枠)。上記はDMM TVが掲載した2パターンのクリエイティブ

MZ:トピックスPRの導入にあたって、一番の決め手はリーチの大きさでしょうか?

豊田:はい。Yahoo! JAPANのトップページは、多くの方が訪れる場所です。その中でもトピックスPRは、Yahoo!ニュース トピックス編集部が厳選したトップニュースが並ぶ、圧倒的な注目度と信頼度のあるYahoo!ニュース トピックスの直下に掲載できるので、かなりの集客が見込めると感じました。

広告色を抑え、詳細が知りたくなる見出しを追求

MZ:トピックスPRの活用で意識した点や工夫した部分などがあれば教えてください。

豊田:最も意識したのは、広告色を可能な限り抑えることです。トピックスPRは、Yahoo!ニュース トピックスと似た画像、見出しの広告形式で表示されます。Yahoo!ニュースの中でも注目のコンテンツの直下に広告色のある画像や見出しを出しても、スルーされてしまい、最悪の場合、広告に嫌悪感を抱かれてしまうことすら考えられます。

 そのため他のニュース記事と違和感がなく、それでいて目を惹く画像、テキストを追求しました。

豊田氏画像2

MZ:思わず誘導先に飛びたくなる画像、テキストに必要な要素はなんだと思いますか。

豊田:画像に関しては、一目で伝わるインパクトが重要です。それほど大きく表示されるレイアウトではないため、知名度のある声優の方をキャスティングした画像を使うことで、その声優の方をフックに集客することを目指しました。

 また、今回はYahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)ですでに配信した中で、パフォーマンスが高かった画像を、予約型の広告であるトピックスPRに転用することができたので、それも効果的だったと思っています。

 見出しの広告テキストについても、“ニュースっぽい”見出しを意識し、アイレップの方と相談しながら決めていきました。さらに、2パターンの見出しでA/Bテストを行うことで、さらなる効果の向上を狙いました。

※1 2023年3月31日から4月にかけて、国内にて提供されている定額制動画配信サービスにおける新期配信開始のアニメ作品が対象。国内定額動画配信サービス内で各社より先行して配信された作品を先行数としてカウント。調査期間:2023年4月10日〜4月30日。調査委託先:(株)コミュニケーション科学研究所 調査手法:デスクリサーチ

※2 「トピックスPR」の誘導先については規定があります。詳しくは営業担当までお問い合わせください

Yahoo! JAPANでの指名検索が144%に向上、潜在層の認知・理解に寄与

MZ:トピックスPRで得られた成果について教えてください。

豊田:誘導先は記事広告だったので、記事への流入が大幅に増えたのはもちろんですが、間接的な効果もありました。1日という短い出稿だったにもかかわらず、Yahoo! JAPANでの指名検索が前日比で144%に向上しました。また、DMM TVのサイトへの流入数も急増し、大きな山が生まれていました。トピックスPRでアプローチできた潜在層の方たちが、遷移先の記事広告を読み、サービスについてさらに理解したいと検索やサイト訪問をしてくれたのだと感じています。

豊田氏画像3

MZ:他の広告プラットフォームなどと比較して、パフォーマンスはいかがでしたか。

豊田:トピックスPRはYahoo!広告ならではの広告商品であり、他のプラットフォームと比較するのは難しいですが、認知系の施策ではトライしやすく、十分なパフォーマンスが見込めるメニューだと感じました。

 他のプラットフォームの認知目的施策では、動画を用意するなどそれなりの準備が求められます。一方、トピックスPRは画像と見出しテキストのみで実施でき、これまで出稿していたディスプレイ広告の素材を転用することも可能なため、工数に対するリターンは大きかったです。

Yahoo!広告をよりフルファネルで活用していく

MZ:最後に今後の展望について聞かせてください。

豊田:その時々のDMM TVの状況に合わせた広告コミュニケーションを今後も展開していきたいです。元々はアニメの配信に特化していましたが、現在はバラエティをはじめとしたオリジナルコンテンツの配信にも力を入れ始めています。

 訴求できる価値が広がっているので、広告コミュニケーションの幅も広がり、トライできる施策も増えていきます。また、LPに関してもこれまでとは違う価値が訴求できるので、その改善にも取り組んでいきます。

MZ:その中でYahoo!広告はどのように活用していきたいですか。

豊田:Yahoo!広告は獲得を目的とした広告を中心に出稿していましたが、今回のトピックスPRの施策で、認知・理解という上位ファネルを目的とした活用でもパフォーマンスが出せることがわかりました。そのため今後は、認知から獲得までフルファネルで効果を出せるプラットフォームとして活用できるよう、アイレップの方にも協力いただきながら、様々なメニューを試していきたいです。

 「トピックスPR」はYahoo!広告 ディスプレイ広告(予約型)のメニューです。本広告商品に興味を持たれた方は、「ヤフトピ下に広告枠誕生!注目度の高いポジションで企業PR」の記事をご確認の上、お問い合わせください。

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この記事の著者

タカハシ コウキ(タカハシ コウキ)

1997年生まれ。2020年に駒沢大学経済学部を卒業。在学中よりインターンなどで記事制作を経験。卒業後、フリーライターとして、インタビューやレポート記事を執筆している。またカメラマンとしても活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:LINEヤフー株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2023/10/24 10:00 https://markezine.jp/article/detail/43572