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ただの思い付きから脱却 アイデアを企画に変える「発想の回路」とは?【お薦めの書籍】

 新商品開発や広告施策を行うにあたって求められる企画力。自分では“ひらめいた”つもりでも、周りから企画として承認してもらえない、評価してもらえないと感じている方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、ユニクロ、コカ・コーラ、サントリーなどの広告を手掛ける著者が苦労の末に生み出した、「発想の回路」とその構築方法を解説する本を紹介します。

多くの人が抱える悩み「良いアイデアが企画として通らない」

 今回紹介する書籍は『発想の回路 人を動かすアイデアがラクに生まれる仕組み』。著者は、アクセンチュアソングのクリエイティブエージェンシー「Droga5」に所属し、コピーライターやクリエイティブディレクターとして活動している中川諒氏です。

中川氏は2011年に新卒で電通に入社。希望していたクリエイティブ局には配属されなかったことから、営業職に従事しながら自主制作に取り組みます。その後、2017年にカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルのU30プログラムである「ヤングライオンズ」に参加し、国内予選にて1位通過で日本代表に選出されました。これをきっかけにクリエイティブ職に転換。2018年には、カンヌライオンズのアジア大会「ヤングスパイクス」本選で1位を獲得しています。これまでにユニクロ、コカ・コーラ、サントリーなどの広告を手掛けてきました。

発想の回路 人を動かすアイデアがラクに生まれる仕組み
中川 諒氏(著)、ダイヤモンド社 1,760円(税込)

 本書では、アイデアの出し方に7年間悩んだという著者が実際に行った、「発想力」を鍛えるための具体的な方法について解説しています。

 新商品開発や広告施策を行うにあたり、クリエイティブな企画で効果を最大化していきたいと考えている担当者は多いでしょう。

 しかし、多くの方は自分にとって良いアイデアを思いついても「なかなか企画が通らない」、クリエイティブな企画の立て方がわからず成功事例を読んでも「解決の糸口が見つからない」という悩みを抱えていると思います。

 こうした課題に、著者はどのような解決策を提示しているのでしょうか?

自分のアイデアを他人におもしろいと思ってもらうために必要になる「発想の回路」

 本書で中川氏は、アイデアと企画のそれぞれの意味を次のように定義づけています。

 違いをひとことで言うならば、「アイデアは思いつき、企画は合意形成」です。(P.34)

 中川氏は、自分がおもしろいと感じるものがアイデア、それを他人におもしろいと思ってもらえるものが企画であると説明し、単にアイデアがあるだけでは企画にならないことを強調。加えて、他人におもしろいと思ってもらえる“良い企画”の条件として、ギャップがあっておもしろいことと、誰かの欲望を叶えられることの二つを挙げています。

 本書では、思いつきであるアイデアを条件が整った良い企画にするための考え方を、読者に身につけてもらうことが目的としており、中川氏はその考え方を「発想の回路」と名付けて説明しています。

他人のおもしろいを次々にインプットして「おもしろい」の判断軸を作る

 本書では、中川氏が若手時代に行っていた「発想の回路」を作るための具体的な手段を紹介。たとえば、その一つを次のように説明しています。

 私がやったことは、他人が何をおもしろいと感じているかを徹底的に分析することでした。広告の受賞作品をエクセルでリスト化して、それを企画のパターンごとにラベル付けしていったのです。(P.102)

 これにより、大半の人が「おもしろい」と感じたものを多数インプットし、パターン化したことで、自分の頭で考えたアイデアに対して、他人からの目線で「おもしろい」かどうかを判断する「発想の回路」ができたと中川氏は述べています。こうした分析を行うようになってから、7年間通らなかった企画が徐々に通るようになったそうで、先述した中川氏の実績から見てもこの取り組みの効果は本物といえるでしょう。

 このように本書では、他人から評価される企画を作れるようになる「発想の回路」について、再現性のある実装方法を具体的に解説。筆者が発見した「おもしろい」と思ってもらうための10の発想の回路を紹介しています。

 自社の商品プロモーションの方法や新商品の開発など、マーケティング活動の様々な場面で必要となる企画提案。お悩みの方は、ぜひ本書を参考にしてみてください。

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この記事の著者

土屋 典正(編集部)(ツチヤ ノリマサ)

法政大学法学部を卒業。新卒で人材派遣の会社にて営業職を経験し、翔泳社に入社。MarkeZine編集部に所属。 

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/12/27 08:30 https://markezine.jp/article/detail/44433

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