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セールスフォース、小売業向けにデータとAIの新機能を発表 消費者のショッピング体験強化を支援

 セールスフォースは、小売業向けにデータとAIの新機能を発表した。

 「Commerce Cloud」や「Marketing Cloud」に生成AIを組み込むことで、小売業者やマーケターは顧客の行動・嗜好をリアルタイムに把握しながらやり取りを最適化することが可能に。ロイヤルティの向上や収益の拡大、従業員の生産性向上につなげることができる。

買い物客のための新機能

 買い物客のための新機能「Einstein Copilot for Shoppers」は、パーソナライズされた対話を実現する消費者対応用の生成AIアシスタントだ。買い物客はデジタルストアフロントやメッセージアプリなど小売業者のチャネル上で、スムーズに商品を購入できる。

小売業者のための新機能

 小売業者向けの新機能「Page Designer」は、生成AIを活用してECサイトやページをデザイン・作成・カスタマイズすることが可能だ。

 「Order Management」の「Return Insights」は、データから返品パターンを分析。小売業者に今後の返品を最小限に抑えるための商品ディスプレイの変更を促す。また、センチメント分析によって商品レビューのコメントや返品理由コードを評価し、商品ごとの問題に対処するためのアクションを提案する。

 「Inventory Insights」は、デジタル小売業者が在庫状況を明確に把握し、商品を販売できるようにする機能だ。さらに「Customer and Product Insights」では、「Commerce Cloud」「Marketing Cloud、Data Cloud」のデータを利用し、トレンド(一緒に購入されることの多い商品の組み合わせ、強い関心を示している買い物客の人口統計データなど)を可視化し、コマース体験の構築を支援する。

小売りマーケターのための新機能

 小売りマーケターに向けた新機能「Global Promotion Management」では、顧客マーケティングデータやプロモーションデータ、予測インサイトを統合してプロモーションの収益見込みを立てられるよう支援。これにより、ロイヤル・非ロイヤル顧客の両方に対する価格設定とリワード戦略をスムーズに調整できる。同機能はパイロット実施中であり、2024年春に一般提供が開始される予定だ。

 「Referral Marketing」は、既存のテンプレートや「Likely to Refer」AIツール(紹介プログラムに参加する可能性の高い顧客を特定する、組み込みツール)によってブランドが紹介プログラムを立ち上げコンバージョンを向上することに貢献。ブランドはトレンドを確認してプロモーションを微調整し、Eメール施策・ランディングページ・A/Bテスト・送信時間をパーソナライゼーションして一貫性のある体験を生み出せるように。同機能は、既に一般提供を開始している。

 「Segment Creation」は、生成AIプロンプトと信頼性の高いData Cloudのデータを使用して、ターゲティングやパーソナライゼーションを改善できるよう支援。小売業者は、様々なタッチポイントにおいて買い物体験をパーソナライズしたカスタマージャーニーやオファー、レコメンデーションを提供できる。

 「Content Creation」はマーケターがブランドに適したビジュアルコンテンツやEメールの件名・本文を大規模に作成することができる。

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MarkeZine(マーケジン)
2024/01/30 14:15 https://markezine.jp/article/detail/44678

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