セールスフォース・ジャパンは、日本のビジネスリーダーらを対象とした調査「Untapped Data Research」を実施した。
価格設定や新規市場参入でデータを活用する企業は2割程度
同調査では、ビジネスリーダーの84%が「自社の意思決定においてデータが重要である」と回答。55%が「ビジネス上の会話において、データが不確実性を減らし、より正確な意思決定を行うのに役立つ」と答えた。
その一方でビジネスリーダーの84%は「インフレなどの経済状況に合わせた価格設定を決定するためにデータを利用していない」ことがわかった。また新規市場参入時の戦略立案にデータを活用している企業は22%となった。
さらに88%のビジネスリーダーが、組織のダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包括性)関連の方針について、データを活用していないと答えた。
6割以上が「データは意思決定の促進に役立つ」と回答
次に、データ活用における意識を調査した。すると半数以上(51%)が、「データにより、人々はビジネスに関連する重要な事項に集中できる」と回答。また61%は、データが意思決定の促進に役立つと考えている。
データ運用、約4分の1が量の対処に課題
続いてデータの運用について尋ねると、ビジネスリーダーの31%がデータに関する理解不足を指摘。その原因を複雑なデータや不十分なアクセスとした。
さらに28%がデータからインサイトを生み出す能力の欠如を指摘し、23%は2026年までに2倍以上に増えると予想されるデータ量の対処に課題を抱えている。
そして、これらの課題に対処するため約半数(48%)の企業が「従業員向けのデータスキル開発および研修への支出を継続または増額する予定である」と回答した。
【調査方法】
調査時期:2022年9月
調査対象:様々な規模・業種の企業におけるビジネスリーダーや意思決定者
サンプル数:9,837名
調査国:シンガポール・インド・オーストラリア・日本・イギリス・アメリカ・フランス・ドイツ・ブラジル・メキシコ
調査機関:Salesforce、YouGov
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