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LINEマーケティング活用最前線(AD)

データ活用のジレンマを解消するには?カゴメとサントリーのLINE活用事例から語られた「循環」を生む鍵

SNSフォロワー4倍、継続購入率1.6倍を実現━━カゴメの事例

 カゴメの事例においてトランスコスモスが実施したことは主に二つ。一つはLINE公式アカウントの発信強化だ。乱立するSNSアカウントを整理し、各媒体のカゴメLINE公式アカウントで各種情報やキャンペーンを発信。ユーザーの囲い込みを狙った。

 もう一つが、LINEとCDPの連携。具体的には、トランスコスモスが展開するAPI連携ソリューション「DEC Connect」をハブに、LINEのユーザーデータ基盤とCDPを連携し、ユーザーの属性に合わせた情報を配信。その結果からLTV 向上に効果のある施策を分析し、可視化していった。こうしたユーザーのLTVを最大化する取り組みを現在も実施中だという。

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 これら一連の施策は「実証実験」という位置づけで行われたものだ。

 「SNSは費用対効果が見えづらく、実際に購買につながったのか疑問視されがちです。LINEを活用し成果を数値化することで、施策効果を可視化することに成功しました」(石田氏)

 カゴメではこれらの施策により、自社で収集・保有する1st Partyデータの活用が促進された。メディアごとの役割定義を行った上で施策を打てるようになり、店舗、通販を問わず「一人の顧客」へ最適なマーケティングを行うことが可能となったのである。

 結果ははっきりと現れた。この施策により各SNSのフォロワーは4倍以上に増加。LTVを計測したところ、フォロワーと非フォロワーを比較して、継続購入率が1.6倍、購入単価も1.2倍になったという。

 カゴメのこの事例は、「ユーザーにSNSをフォローしてもらい、コミュニケーションを継続的に取ることが非常に重要な指標となりうる」ことを示している。

 「分析レポートを考察しながらSNSからLINE施策への流れを繰り返すことで、勝ちパターンを生み出すマーケティングの実施が可能になりました」(石田氏)

顧客フレンドリーな体験提供の視点が不可欠

 ここで寺山氏から石田氏に質問がなされた。

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LINEヤフー株式会社 マーケティングソリューションカンパニー ビジネスデザイン統括本部 OAセールス本部 アカウント営業3部 部長 寺山健太郎氏

 「データを活用する上では、施策の方針やテーマが不可欠です。どのような視点が必要なのでしょうか?」(寺山氏)

 この質問に対して石田氏が語ったのは「顧客フレンドリーな体験」の重要性だ。

 「売上向上や効率化という企業視点のデータ活用には、目先の数値に踊らされるデメリットがあります。最も重要であり近道となるのは、生活者に喜んでもらえるサービスアイデア、つまり顧客フレンドリーな体験ではないでしょうか」(石田氏)

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 顧客が興味を惹かれない体験ばかりではそもそもデータが集まらない。顧客フレンドリーな体験を目指せば、データが集まり、さらに新たな活用へという循環が生まれる。寺山氏もフレンドリーな体験の重要性には同意を示す。

 「顧客フレンドリーを重視するのはLINEヤフーも同様です。我々のサービスを活用いただき、体験の機会をデジタル化することで、よりニーズに合った情報やレコメンドがユーザーに届けられます」(寺内氏)

次のページ
リアルイベントでの案内&データ収集に活用━━サントリーの事例

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この記事の著者

落合 真彩(オチアイ マアヤ)

教育系企業を経て、2016年よりフリーランスのライターに。Webメディアから紙書籍まで媒体問わず、マーケティング、広報、テクノロジー、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

高山 透(コウヤマ トオル)

フリーカメラマン。雑誌の撮影などを主にしています。

最近では、webの撮影も多くなってきました。日々の生活は、朝タブレット端末をながめながらコーヒーを飲み、のんびり1日が始まります。 休みの日は、新宿御苑に行ったり、子供と遊んで過ごしています。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:LINEヤフー株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2024/07/05 10:00 https://markezine.jp/article/detail/45821

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