SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2026 Spring

イベントレポート

QuizKnock伊沢氏が語る!企業がインフルエンサーとの共創マーケティングを実現する4つのポイント

コンテンツに込めるメッセージをシンプルにするメリットとは?

 3つ目には、「メッセージをコンパクトにする」ことが挙がった。企業目線では、商品訴求のためについ色々なメッセージやアピールポイントをインフルエンサーに発信してほしい、と考えがちだ。

 だが、「多くのメッセージを両立すると、それだけ制約が多くなって面白さが減ってしまいます。伝えるべきメッセージを絞ってインフルエンサーに発信してもらうべき」と伊沢氏は指摘した。一番大事なことが伝わりやすくなり面白さも担保されるため、コンテンツ作りにおいて企業はメッセージをシンプルにすることを強く意識すべきだという。

 QuizKnockが手掛けた、半導体製造装置のメーカーである東京エレクトロンとのタイアップ動画では、「高学歴はじめてのおつかい」をテーマに秋葉原の街でメンバーが元素にちなんだ買い物リストを持って、お使いに挑む企画を実施。伊沢氏によれば、同コンテンツではメッセージを「東京エレクトロンは科学をテーマにした会社である」ということに絞って企画した。結果、科学に関心のある多くのファンに届くコンテンツとなり、300万回以上再生された。

インフルエンサーとの共創で、メッセージが届くコンテンツ作りを

 そして4つ目は「意志ある作り手を選ぶ」ことだ。インフルエンサーマーケティングでは、コンテンツを単なる広告として出すのではなく、インフルエンサー側も楽しく発信できる構造設計が重要だと伊沢氏は語った。

 ファンはインフルエンサーが楽しそうにしていることを重視するため、メッセージが強く伝わりやすくなるのだ。また“本音感”が伝わるためスキップされにくく、ファンの行動変容にもつながりやすい。

 「ノートン モバイルセキュリティ」を提供するシマンテックとの動画では、Wi-Fiをハックしてメンバーのスマホの情報を抜くドッキリ企画を仕掛けた。同動画では、ネットリテラシーの重要性を喚起しつつもインフルエンサーが楽しめるコンテンツ作りに成功した。


 「企業とインフルエンサーが共創することによって、インフルエンサーの気持ちが乗ったファンに喜ばれるコンテンツを作れます。企業とインフルエンサーが歩み寄り背中を預け合う関係が、成果につながるコンテンツ作りの形だと思っています」(伊沢氏)

 最後に会場の聴講者から「代理店や所属事務所を挟んだやり取りをしている場合、インフルエンサーに企業の意図・目的をどう伝えるべきか」と質問が挙がった。これに対し伊沢氏は「現場や打ち合わせの場でインフルエンサー本人とダイレクトなコミュニケーションを取る時間を大事にしてほしい」と回答。丁寧な意思疎通で共創することが、インフルエンサーのパワーを企業が最大限に活かすポイントになると示した。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
イベントレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

吉永 翠(編集部)(ヨシナガ ミドリ)

大学院卒業後、新卒で翔泳社に入社しMarkeZine編集部に所属。学生時代はスポーツマーケティングの研究をしていました。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2024/07/11 09:00 https://markezine.jp/article/detail/46130

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング