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データ活用のプロ、インティメート・マージャー簗島が語るデータ活用の現状とこれから

ポストCookieからハイブリッドCookieの時代へ/必要な対応とは?【IM簗島氏×アタラ杉原氏】

国内企業でハイブリッドCookieが進まない理由とは?

簗島:ハイブリッドCookieに向けて、Cookieレスのソリューションを導入・活用するのに若干の設備投資感があるため、本来IT部門やマーケティング部門など複数の部門が協力する必要があります。

 しかし、日本だと分業制で組織間の連携が取れていないケースもあり、そういった組織・人材の問題で対策が進んでいないところもあるのではないかと思うのですが、杉原さんはどう考えていますか。

杉原:今、マーケティング部門とIT部門、法務部門がより連携していくことが求められています。たとえば日本ではファーストパーティデータを活用したCRMが上手くいっているところもまだ少なくて、これはマーケティング部門とIT部門、マーケティング部門と法務部門の連携が上手くできていないことが起因していると思います。

 最近では、組織を取りまとめるためにCMOやCDOを配置している企業も増えていますが、まだCookieレスに向けた対策の意思決定ができる組織体制になっていない、人材がいないというのが現状だと思います。

大手ブランドから学ぶべき姿勢

杉原:組織・人材の課題につなげて話すと、企業の中でマーケティングが経営課題として捉えられているかどうかでハイブリッドCookieに向けた対応が進んでいる/いないに差が生まれていると思っています。

 最初に話した対策の進んでいる国内大手企業では、マーケティングを経営課題の一つにし、いち早くCMOを配置したり、新しいメディアやテクノロジーが出たらすぐにチャレンジしたりするカルチャーが存在します。

 この新しいことにチャレンジするカルチャーや予算がないと競争には勝てませんし、海外でもそのようなカルチャーを持つ企業のマーケティングが強いですよね。

簗島:インターネット広告の多くはオークション形式で、基本はサプライサイドのメディアやプラットフォームとデマンドサイドの広告主がいて成り立っています。新しいメディアやプラットフォームは、いち早く始めたほうがデマンドサイドの競争が少ないため、低いコストで効率よく生活者にアプローチできる可能性があるわけです。それでも、実際には活用に腰の重い企業が多いですよね。

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自社の現状整理とデータの棚卸が重要

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/01/15 08:00 https://markezine.jp/article/detail/46757

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