予約データや関心データを活用し、成果につなげた事例も!
MZ:「MicroAd X Travelers」の中国人向けソリューションは、どういった企業に活用されていますか。
石坂:2024年8月のリリースから、既にメーカーを中心にインバウンドプロモーションとして、40を超えるキャンペーンを実施いただいております。誰に対してプロモーションを行うのか、というターゲティングニーズの強さを感じています。様々なデータから効果的な方法を考えてターゲットを絞りますが、旅ナカの旅行者に向けてホテルや航空券予約など行動が確定したことを示すデータ(確定データ)を使うケースが多いですね。
メーカーの次に多いのが、商業施設や店舗を持つ小売業の導入です。インバウンドではECサイトよりも実店舗での購入のほうが高いウェイトを占めることが多く、メーカーと流通・小売り間の連携は不可欠です。
また旅マエに関しては、日本への旅行が確定しているユーザーの中で「競合製品を活用している人」「同じジャンルの商品を買っている人」などへのアプローチも効果的です。コスメメーカーであればコスメに関心のある層はもちろん、中国国内でコスメを一定額消費している方にもアプローチすれば、購買確率は高まるでしょう。
MZ:導入企業からはどのような反応がありますか。
石坂:実際に、施策後に「店舗の売り上げがアップした」という声をいただきました。従来の中国向けプロモーションは、春節・夏休み・国慶節などの旅行者が増える時期に単発で行う施策が多かったのですが、現在は毎月のように来日している状況です。そのため、本ソリューションを活用した施策を継続する企業も増えていますね。
人の力とソリューションの両軸でマーケティングを支援
MZ:最後に、今後の展望をお話しください。
丸木:インバウンド・アウトバウンドを連動して捉える企業が増える中、当社では「誰に情報を届けていくのか」を大事にしながら、今後もソリューションを展開したいと思います。その実現のために、今後もパートナー企業を増やしながら機能の拡張も随時行ってまいります。
これらの“人の力とソリューション”の両軸を回すことで、総合的なマーケティング支援を実現していきたいと考えています。
アゴス:今後、中国向けの商品や資本はさらに増えていくと予測され、データやメディア連携の重要性も増していくでしょう。また海外に関しても、中国以外でも現在様々な旅行データを保有していますが、英語圏などより広くソリューションを提供していきたいですね。
石坂:企業は、海外の顧客に向けてこれからより多くのタッチポイントが必要になると考えられます。一方で、国内外へ複合的に展開することで、企業のさらなる売り上げアップにつなげるチャンスと捉えることもできます。今後も、日本企業の力を最大化できるプロダクト・サービスを展開していきたいと思います。