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生成AI関連サービス、認知層が5割を超える/利用層も1年で2倍以上に増加【博報堂DYHD調査】

 博報堂DYホールディングス(以下、博報堂DYHD)のHuman-Centered AI Instituteは、2回目となる「AIと暮らす未来の生活調査」を実施。同調査では、AIに対する現状の生活者意識や利用状況などに加えて、将来的な期待や意向を明らかにすることを目的とした。

 なお、同調査における各名称の定義は以下の通り。

 また、「生成AI関連サービス」は以下を指す。

・Chat GPT
・ Google Gemini
・Microsoft Copilot
・コード生成サービス(GitHub Copilot、Cursorなど)
・その他の対話型AIサービス(Claude3、AIチャットくん、AIのべりすとなど)
・画像生成サービス(Adobe Firefly、Midjourney、Discordなど)
・音楽・音声の生成サービス(Suno、Udio、CoeFontなど)
・自分の写真をアップロードすることでアバター画像を自動生成してくれる機能(SNOW、LINEなど)

生成AI関連サービスの認知率は55.7%、前回調査から利用者が倍増

 まず、生成AI関連サービスの認知率を調べると、全体で55.7%(推定4,270万人)に。月1回以上の利用者(利用層)は17.9%(推定1,367万人)で、2023年11月に実施した前回調査と比較すると2倍以上増加した。

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 利用層の平均年齢は40.2歳で、男性比率が72.9%と高かった。

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AIの存在は「アドバイザー」

 次に、利用層に利用用途を聴取すると、「文章作成・文章処理(50.6%)」が1位となり、「業務の効率化(49.5%)」「翻訳作業(49.4%)」、「アイデア出し(47.7%)」が続いた。前回調査と比較すると、「アイデア出し」「業務の効率化」「文章・記事・ドキュメント要約」の用途が特に増えた。なお「文書作成・文章処理」は2024年調査からの新設項目となる。

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 AIはどんな存在なのかと尋ねると、全体・利用層ともに1位は「自分にアドバイスを提供し、問題解決を手助けしてくれる存在(全体64.0%/利用層83.2%)」だった。全体では2位に「機械的すぎて、冷たい存在(48.7%)」、3位には「得体の知れない、不安を感じさせる存在(46.3%)」と続くが、利用層に絞ると2位以降は「自分を磨き、サポートしてくれる先生または部下(68.3%)」「一緒に楽しみ、目標を共有できる仲間(53.0%)」となり、ポジティブな存在として捉えられている傾向が見られた。

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業務や仕事・学業でのAI利用者が増加

 続いて、AI関連サービスを仕事や学業、プライベートで利用する場合、どのような割合で利用しているか質問すると、「プライベート」と答えた人は40.2%、「業務や仕事・学業」は36.5%だった。前回調査と比較すると、業務や仕事・学業で利用することが多いと答えた人の割合が増加した。

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 またAIの活用度合いを確認すると、特に10代男女は「AIを使いこなしている」と自認している割合が63.6%となり、全世代平均(20.3%)と比べ高い結果となった。

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 利用層に、AI関連サービス利用後にどのような行動や意識の変化があったのか尋ねると、「自分の興味領域が広がった(28.5%)」がトップに。2位は「AI関連のサービスをいくつかダウンロードしたり、使ってみた(25.4%)」、3位は「AIに関するニュースや情報を積極的に見るようになった(23.7%)」、4位には「AIやテクノロジーに対する難しい/難解なイメージが緩和された(21.5%)」が入った。前回調査から、ほぼすべての項目の割合が高まった。

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AIに任せたい仕事は「ルーティンワーク」や「予測分析」

 AIに対する将来意識を質問すると、全体では「AIによって業務の効率化は進む(71.5%)」「AIを仕事で使いこなすために、どこから手を付けていいのかわからない(71.0%)」「AIのよい使い方(効果的な使い方)がよくわからない(70.8%)」「AIはインターネットよりも社会に大きな影響を与える(69.3%)」が上位に並んだ。

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 一方、利用層からは「生成AIの使い方をもっと知りたい(78.4%)」「AIによって人間とAIの新たなコラボレーションが生まれる(76.7%)」「生成AIは人間が気づいていない新たな問いを見つけてくれる(75.9%)」「AIはインターネットよりも社会に大きな影響を与える(75.5%)」などの期待意識が多く挙げられた。

 最後に、生活者に人手不足が解消される可能性を想定した上で、人間がやるべき仕事とAIに任せたい仕事を尋ねると、「公共政策および経営意思決定支援(28.6%)」「教育支援(26.0%)」「医療処置および手術支援(24.7%)」「医療診断(24.0%)」などは人間がやるべきという回答が多かった。反対に、AIに任せたい仕事としては「ルーティンワーク・単純作業(51.6%)」「物流管理(47.3%)」「予測分析(44.7%)」などが上位にランクインした。

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【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査時期:2024年10月
調査地域/対象者:全国15~69歳の男女
調査機関:マクロミル
有効回答数:事前調査(49,529サンプル)、本調査(2,289サンプル)
分析/集計機関:エム・アール・エス広告調査

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2024/12/05 07:15 https://markezine.jp/article/detail/47582

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