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2024年下半期、Z世代の流行語は「菊池風磨構文」/ハローキティやたまごっちも人気【Trepo調査】

 Creative Groupが運営する10代~20代女性向けトレンドメディア「Trepo(トレポ)」は、2024年下半期のZ世代トレンド調査を実施。「ファッション」「グルメ」「バズコスメ・コスメブランド」「流行語」「TikTok音源」「キャラクター」の6部門に分け、ランキング化して発表した。

ファッションやグルメは「アレンジ」「オリジナル」がキーワードに

 ファッション部門の第1位は「スカートパンツ」。これは、ラップデザインのミニスカートとパンツをドッキングしたレイヤードスタイルのパンツを指す。動きやすさとトレンド感を兼ねており、GUの「2ピーススカートパンツ」を紹介するTikTokの動画は43.4万回再生され(2024年12月2日時点)、SNSで様々なコーディネート写真が投稿された。

出典:スカートパンツ/@_a.bds2、バッグデコ/@sg__93.o0、UTme!/@hime.8__
出典:スカートパンツ/@_a.bds2、バッグデコ/@sg__93.o0、UTme!/@hime.8__

 第2位はシンプルなデザインのバッグをキーホルダーやチャーム、リボンなどでデコレーションした「バッグデコ」、3位にはユニクロが提供するオリジナルTシャツの制作・出品サービス「UTme!(ユーティーミー)」が入った。

 グルメ部門では、「麻辣湯(マーラータン)」がトップに。中国発祥のスープ料理で、ヘルシー志向のZ世代から人気を博した。鮮やかな色合いや具材の多彩さとともに、具材を自由にボウルに入れその場で調理するエンタメ性もあり、TikTokでは店舗でオリジナルの麻辣湯を作る動画が200万回以上再生された(2024年12月2日時点)。

出典:麻辣担/@kani_malatan、タリーズコーヒー「ヨーグルト&アサイー」/@radiojoshi27、ポン・デ・リングアレンジ/@082lriz
出典:麻辣担/@kani_malatan、タリーズコーヒー「ヨーグルト&アサイー」/@radiojoshi27、ポン・デ・リングアレンジ/@082lriz

 第2位はタリーズコーヒーのドリンクメニュー「ヨーグルト&アサイー」、第3位はミスタードーナツの「ポン・デ・リング」を使用した「ポン・デ・リングアレンジ」がランクインした。

韓国コスメが根強い人気、流行語の1位は「菊池風磨構文」

 バズコスメ・コスメブランド部門においては、2021年に誕生した韓国のコスメブランド「fwee(フィー)」が1位を獲得。2024年9月には新大久保にフラッグジップストア「fwee agit tokyo」がオープンしたことで話題となり、パッケージの可愛さに加えて発色や仕上がりの良さがZ世代の心を掴んだ。

出典:fwee/@d_day_yun、BBIA「ローティント」/@@nana198612、d’Alba「ホワイトトリュフファーストスプレーセラム」/@@yy__aa__life
出典:fwee/@d_day_yun、BBIA「ローティント」/@@nana198612、d’Alba「ホワイトトリュフファーストスプレーセラム」/@@yy__aa__life

 2位以降は、プチプラコスメブランドBBIA(ピアー)の「ローティント」、スキンケアブランドd’Alba(ダルバ)の「ホワイトトリュフファーストスプレーセラム」が続いた。いずれも韓国のブランドとなり、Z世代の韓国コスメへの根強い人気がうかがえる結果となった。

 流行語部門の第1位は、「菊池風磨構文」がランクイン。男性アイドルグループ「timelesz」のメンバー菊池風磨が発した「歌詞忘れてるようじゃ無理か。歌詞はね、入れとかないと」というフレーズが発祥となり、同シーンの切り抜き動画を視聴者がXに投稿したことで「〇〇じゃ無理か。〇〇はね、〇〇とかないと。」という言い回しが流行した。

 様々なキーワードを当てはめて使用するZ世代が急増した他、熊本県警が道路情報板でこの構文を使用して運転の注意を呼びかけたことを紹介したXの投稿では、31万件の「いいね」が付いた(2024年12月2日時点)。

 第2位はSNSを中心に動画投稿を行うkemioの動画配信をきっかけにトレンドとなった「ほんmoney」となり、「本当に?」「ほんまに?」の意味でZ世代に使用された。第3位はシンガーソングライターの紗耶華が作成したTikTok音源のフレーズが発祥となる「うますぎやろがい」で、美味しいものを食べた時に使用するZ世代が増えた他、「可愛すぎやろがい」「すごすぎやろがい」なども派生した。

TikTokではダンスが注目された楽曲がトレンド入り

 TikTok音源部門は「かわいいだけじゃだめですか?」が第1位に。「原宿から世界へ」をコンセプトとしたアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」から2024年8月にデビューしたグループ「CUTIE STREET」のファーストシングルで、YouTubeに投稿されたMVは約1ヵ月で1,000万回再生を超えた。

 第2位にはGINTA&ODAKEiの「UCHIDA 1(ウチダ1)」がランクイン。グラミー受賞歴を持つプロデューサーのRicky Lunaが手掛けた楽曲で、2024年7月にリリースされるとTikTokの「Weekly Top 20」で連続ランクインした。TikTokでは同楽曲を使用した動画が、15万件以上投稿された(2024年12月2日時点)。

 第3位はシンガーソングライターのコレサワが2024年9月にリリースした「元彼女のみなさまへ」。人気TikTokerが振り付けしたダンス動画の投稿をきっかけに、多くのZ世代から注目を集めた。

 キャラクター部門の第1位は「ハローキティ」となり、2024年下半期は50周年を記念して全国各地でイベントが開催されるなどブームを巻き起こした。Instagramではハッシュタグ「#キティちゃん」をつけた投稿が67.1万件にのぼった(2024年12月2日時点)。

 第2位は韓国系アメリカ人Esther Kimがデザインしたウサギの「エスターバニー」、第3位には「たまごっち」のキャラクターである「まるっち」がランクインした。

 特にまるっちは、DS用ゲームソフト「たまごっちのプチプチおみせっち」のセリフ「もうこないからねー」が注目を浴び、「もうこな」と略されて流行。TikTokではハッシュタグ「#もうこないからねー」をつけた投稿が3,000件を超えた(2024年12月2日時点)。

【調査概要】
調査対象:10代~20代女性(トレンドメディア「Trepo」の女性読者と「Trepo」公式Instagramのフォロワー)1,000名
調査期間:2024年6月3日(月)~12月1日(日)
調査方法:Webアンケート調査
調査実施:Trepo編集部

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MarkeZine(マーケジン)
2024/12/03 12:30 https://markezine.jp/article/detail/47661

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