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探訪!時代をとらえ、成果につなげるテレビ活用術

アン ミカ氏を起用し、ブランドイメージを確立!「ほけんの窓口」リブランディングを支えたCM施策に迫る

アン ミカ氏をテレビCMに起用した決め手は?

MZ:アン ミカさんをテレビCMに起用された理由は何だったのでしょうか?

中島:私たちのメッセージを、説得力を持って伝えてくれる方だからです。事業内容への理解も深く、撮影にも積極的に協力してくださいます。

 世代を問わず人気・認知度が高いこともポイントですが、起用した決め手は何といってもその存在感ですね。テレビCMとセットで考えた時、街の風景に溶け込みがちな店舗もアン ミカさんの存在感によってお客様の記憶にしっかりと残る。店頭ののぼりやポスターで、道行く人々の視線を惹きつける力があると感じました。

MZ:リブランディングに着手してから約2年が経ち、2025年2月にはアン ミカさんの出演するテレビCM「魔女シリーズ」の第4弾も発表されました。この2年間で、テレビCMのメッセージやクリエイティブに変更はあったのでしょうか?

中島:テレビCMの制作において最も重視しているのは「企業姿勢をきちんと伝えること」「メッセージの一貫性」「ビジネス成果」の3点です。この方針は現在も変わりません。その上で、定期的にN1インタビューを実施しお客様のニーズや課題を把握しながら、発信するメッセージを逐一検討していますね。

 演出については、プロのクリエイターさんに一任しています。保険業界のCMは、他の業界と比べるとどうしても地味な印象になりがちだからこそ、クリエイターさんの力を信頼しながらメッセージが伝わるクリエイティブを目指しています。

MZ:新たに2025年2月から放送を開始したテレビCMには、どのようなメッセージを込めましたか?

中島:「保険のセカンドオピニオン」というコンセプトを打ち出しました。生活者にとって保険は複雑でわかりにくい商品であり、「自分に合った保険なのか」「今のライフステージに本当に合っているのか」と疑問を持つ方が多いです。複数の保険会社から、お客様に合った保険選びをサポートするほけんの窓口ならではの強みを伝えることを重視しました。

来店者数アップに貢献し、BRAND OF THE YEAR「消費者を動かしたCM展開」も2年連続受賞!

MZ:続いてはCM施策のKPIについて教えてください。また、PDCAサイクルを回す上で意識していることはありますか。

中島:KPIは新規来店者数、Webサイトの流入数、Webサイトからの予約率です。定性的な指標としては、CMの好感度などもチェックしています。

 PDCAサイクルを回す際は、必ず結果を見てから次の施策を考えるように意識しています。テレビCMは特に費用対効果が問われる施策だからこそ、投資に見合った成果が出ているかを検証し、常に改善を繰り返すようにしています。

MZ:取り組みの成果についてお聞かせください。

中島:リブランディングを実施した2022年は、新規来店者数が年間で10%以上増加しました。中には、前年比30~40%増を記録した月もありました。2023年も前年比5%増と堅調に推移しています。コロナ禍の影響が落ち着き、お出かけ需要に応える支出意欲が高まる中という保険業界にとっては難しい時期でしたから、一定の手応えを感じています。

 お客様からは「CMを見て保険の勉強をしに来ました」「買い物ついでに立ち寄りました」といった声をいただいています。SNSでも同様の反響があり、テレビCMやリブランディング施策が効果を発揮していると実感しています。

 また、CM総合研究所が主催する「BRAND OF THE YEAR」の、業績の向上に貢献したCM展開に贈られる広告賞である「消費者を動かしたCM展開」を2023年、2024年と2年連続で受賞できました。多くのお客様の記憶に残るCMを制作できている証しだと思っています。

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テレビCMならではのメリットとは

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この記事の著者

堤 美佳子(ツツミ ミカコ)

ライター・編集者・記者。1993年愛媛県生まれ。横浜国立大学卒業後、新聞社、出版社を経てフリーランスとして独立。現在はビジネス誌を中心にインタビュー記事などを担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2025/02/04 08:00 https://markezine.jp/article/detail/47791

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