ワーナーミュージック・ジャパン(以下、WMJ)とNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン(以下、NBCUJ)は12月12日、戦略的パートナーシップの締結を発表した。
同パートナーシップは、アニメ関連音楽の新たな機会創出を目的に結ばれたもの。WMJは、同パートナーシップを通じて国内外でのアニメに関連する音楽事業への本格参入に向けて取り組む。一方NBCUJでは、ワーナーミュージック・グループの独立系部門であるADAの機能やリーチを活用。同社の旧譜カタログ楽曲の流通拡大や、NBCUJのアーティストが新たなリスナーとのつながりを深められるように取り組みを進める。
同パートナーシップにより今後は、WMJが、NBCUJアーティストの新譜の楽曲制作やプロモーションを担当する。さらにWMJは、アニメ関連楽曲を含むNBCUJが保有する9,000曲以上の旧譜カタログ受託配信権をすべて取得し、これらを2025年初頭より世界に向けてデジタルで配信。また、CDをはじめとする旧譜パッケージ商品についても、WMJが受託販売を行う。
加えて両社では、アニメ作品との音楽タイアップの機会創出に向けて取り組みを実施。中でもNBCUJが手がけるアニメ作品に対してオープニングやエンディング主題歌などとしてWMJのアーティストの楽曲を提供する機会を模索する。
なお、同パートナーシップの締結にともない、WMJは社内に「アニメ事業部」を新設。アニプレックス 前代表取締役の夏目公一朗氏と、トムス・エンターテインメント 前上席執行役員の篠原宏康氏を社外アドバイザーとして迎え、専門性を有する人材の強化にも取り組む。
【関連記事】
・学生によるアニメに関連する消費行動、7割超が好きな作品に対する消費行動の経験あり【テスティー調査】
・ガイエとイード、アニメ特化の広告パッケージを開発 リアル×デジタルのクロスメディア広告の展開が可能
・2024年に小中学生がよく使った言葉1位は「厳しいって」 よく耳にした音楽も発表【ニフティキッズ】
・ユニバーサル ミュージック、新たなアパレルブランドをローンチ 音楽アーティストのアセットを活用
・CARTA MARKETING FIRM、新たな音楽レーベル立上げ エンタメとマーケティングをつなぐ