コンテンツ部門:平成初期のドラマ・アニメに夢中
女性:キャラクターコンテンツに注目
2024年はキャラクターコンテンツへの注目が高く、ランキング上位を占める結果となった。2023年から人気が続くガチャガチャや、2024年のバッグにぬいぐるみを付けて楽しむ動きからも影響を受けているようだ。
また、動画配信サービスにより平成初期に楽しまれたアニメやドラマも多くトレンド入りする結果となった。

1位 たまごっち
たまごっち生誕20周年を記念し、リバイバル商品やコラボ商品が多数発売され、話題となった。
2位 エスターバニー
韓国系アメリカ人のアーティストEsther Kim(エスター・キム)氏がデザインしたうさぎのキャラクター。
3位 映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
戦時中の日本に現代を生きる女子高生がタイムスリップする作品。原作小説がTikTokで話題となり、実写映画への注目が集まった。
男性:時事ネタからゲームまで広範囲をカバー
一方、男性は、時事ネタからゲームまで、多岐にわたる話題に注目が集まった。

1位 ドラマ「地面師たち」
不動産詐欺師「地面師」たちによる巨額詐欺の一連を描く実際の事件をモデルにしたNetflix作品。モデルとなった事件に関するSNSの解説動画や「もうええでしょう」などの作中のセリフも話題に。発表会に登壇したZ世代からも「学校でもよく使っている」という声もあった。
2位 ゲーム「8番出口」
PCゲーム配信プラットフォームであるSteamにて販売されている脱出ゲーム。
ヒト部門:ポジティブなキャラクターが人気に
ヒト部門では、男女共通してポジティブで明るい友達のようなキャラクターが人気となる傾向が見られた。
女性3位にランクインした「桜庭遥花」は、アソビシステムの新アイドルグループCUTIE STREETのメンバー。オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」でも人気を集めたメンバーのデビューとあり、注目された。
男性は、スポーツやビジネスなどをテーマに発信している人や、VTuberがノミネート。2位にランクインした「ジョージ-メンズコーチ-」は、自己啓発系インフルエンサーで「強い男を取り戻す」をテーマに、マインドの持ち方や、女性との関わり方について語る動画を配信している。
SNSミーム部門:「○○界隈」と、共感半径は狭めに設計
2024年のSNSミームは「○○界隈」という言葉がよく使われ、特定の狭い領域で強く共感することを楽しむ傾向があった。Z世代からは「動画を取る時に『とりあえず回転界隈』をやる」という話し、次のように続けた。
「“界隈”とつくことで面白く聞こえたり、仲間感が出たりする点がいいと思っています」(Z世代)
また特徴的な点として、動画・画像編集を駆使し、素材をつなぎあわせて楽しむ様子が見られた。長田氏は、男女で視聴しているコンテンツに大きな違いはないものの「男性のほうが比較的ミームに参加するよりも、閲覧のみにとどまる傾向にある」と指摘した。
女性2位の「風呂キャンセル界隈」は、お風呂やシャワーをキャンセルすること。キャンセルしている理由などの「あるある」が共感できると話題になった。
体験部門:リフレッシュ・没入感がキーワード
男女ともに、ゆったり開放的に楽しむ体験がトレンドとなったほか、没入感のある体験に注目が集まった。また、体験とセットになっている写真や動画の撮影は、「上から撮影」することが人気となった。
女性2位の「エレベータープリ」は、エレベーター風の内装が特徴のフォトスタジオや写真機。シルバーを基調とした無機質な写真を撮影できると韓国で人気となり、日本でも注目が集まった。人気の理由についてZ世代は「いつもと違うアングルで撮影できる」と話した。5位にランクインした「フーフー飯店」も真上からの撮影が斬新だと話題になっている。また3位の「自然界隈」は、高原や川などの自然を好む界隈のこと。デトックスしている写真や動画に「#自然界隈」をつけて投稿している。
男性の調査でノミネートされた項目には、御朱印巡りや陶芸、サウナなど「ととのう体験」が多かった。
【調査概要】
「SHIBUYA109 lab.トレンド大賞2024」
調査方法:WEBでのアンケート調査(独自コミュニティーSHIBUYA109 lab. MATEによる回答)
調査期間:2024年9~10月
調査対象:around20(15歳~24歳)女性
有効回答数:n=519
調査実施・分析:SHIBUYA109 lab.(運営:SHIBUYA109エンタテイメント)
「SHIBUYA109 lab.メンズトレンド大賞」
調査方法:WEBでのアンケート調査
調査期間:2024年9~10月
調査対象:around20(15歳~24歳) 男性
有効回答数:n = 522
調査実施・分析:SHIBUYA109 lab.(運営:SHIBUYA109エンタテイメント)
