ブランド素材とクリエイター素材を組み合わせ、購入検討まで押し上げる
――今回はTikTokクリエイターの力も借りながら実施したとのことですが、どのような施策内容だったのでしょうか。
梶間:今回の取り組みでは、日本HPが用意したブランド素材と、クリエイター素材を組み合わせ、様々な広告メニューを活用しました。まず、ブランド素材のクリエイティブには、TikTokアカウントを持つアーバンスポーツ(BMXやブレイキンなど)の選手を起用し、「なりたい自分を、起動しよう。」というキャッチコピーが反映された動画を制作しました。
近藤:また、クリエイター素材では、今回の取り組みと相性の良いクリエイターを3組起用し、「AI PCがあった場合の理想の自分と、AI PCがない現実の自分」をテーマにしたクリエイティブを制作いただきました。これらをTikTokを開いた際に表示される広告メニュー「TopView」で配信し、圧倒的なリーチを実現しました。
その後、ブランド素材とクリエイター素材をインフィード広告で配信してクリックと動画視聴の最適化を図りました。そして、カルーセル広告も別途実施し公式サイトへ誘導、購入の後押しにつなげる設計にしました。
近藤:そして、今回の取り組みでは、「#理想と現実」というTikTok内で使われていたハッシュタグを日本HP様にジャックしていただき、同ハッシュタグを付けて動画を投稿した方を対象に抽選でAI PCが当たるキャンペーンを実施しました。イベントページの制作はもちろん、ハッシュタグページの協賛も行うことで、AI PCに関連したUGCの創出を狙いました。
梶間:今回のキャンペーンでは認知拡大を第一の目標にしつつ、プレゼントキャンペーンを通して商品理解や検討といったミドルファネルへのアプローチも行っていきました。そのため一番のKPIはリーチ数、次点でエンゲージメントやクリック数を置きました。
ブランド認知6.4%、検索は1.3%上昇、マルチファネルに貢献
――今回の施策によって得られた成果について教えてください。
梶間:TikTok for Businessが提供するブランドリフト調査とサーチリフト調査を実施したところ、広告認知は7.3%、ブランド認知は6.4%上昇しました。また、サーチリフトに関しては1.3%増加を計測しており、非常に良い結果だったと感じています。
近藤:商品を人にすすめたいかどうかを表す推奨意向も、1.7%上がっており、通常上がりにくいとされる指標かつ20万円近くする高単価商材で、ここまで効果が出たのは我々も驚いています。