電通デジタルと電通は、AI×クリエイティブで企業の事業開発を支援するサービス「AIQQQ STUDIO(アイキュースタジオ)」とGoogleの生成AI「Gemini」を活用した企画ワークセッション「AIQQQ SESSION on Gemini」を開発し、提供を開始した。
同セッションは、企業の課題や目標に基づき、企業担当者と電通デジタルおよび電通の戦略プランナー、クリエイターが共同で行う。YouTube動画広告をはじめとするコンテンツ企画やコミュニケーション戦略の立案に伴走し、その後の実行まで支援する。
具体的には、GeminiのAPIを組み込んで同セッション用に開発したGoogle Workspaceのスプレッドシートを活用。YouTube動画広告の企画をスプレッドシート上に自動で出力したり、商品特性・ターゲット特性などを一覧化したりできる。
このスプレッドシートには、電通のプランナーによる様々なフレームワークやクリエイターの企画方法を反映させたプロンプトを実装している他、国内電通グループ(以下、dentsu Japan)のクリエイターの企画ノウハウを学習させている。
また、dentsu Japanが保有する生活者データとの連携により、生活者を模したAIペルソナ(顧客像)にチャットを通じてインタビューを行うことも可能だ。さらに、電通デジタルのAIを活用したマーケティングソリューションブランド「∞AI(ムゲンエーアイ)」との連携も予定している。
なお、学習モデルをダウンロードできるGoogleのオープンモデル「Gemma」をGoogle Cloud上に構築し、必要に応じてチューンアップや最適化することも可能となる。
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