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【1年で250名参加】ヤマハ流マーケティングの型を浸透させる「実践型マーケティング研修」とは?

事業の成長に向けた人材や組織の基盤となる、戦略の「型」

MZ:今回のヤマハの事例も踏まえて、改めて企業が人材育成に注力する意義をどのようにお考えですか。

田岡:企業にとって重要な資源は数多くありますが、その中でも「人」が持つインパクトは非常に大きいです。そんな、企業にとって重要である「人」が考えるための“OS”にあたるのが戦略の「型」だと言えます。ゆえに、今後企業が成長を目指す上では、単に「人を育てる」のみならず「どのようなOSを会社にインストールすべきか」も考えることが根本的な組織の強さや競争優位につながるはずです。

田岡:どんなに熱量が高く能力的に優れた人を有する企業でも、自社のマーケティング戦略に対する“共通言語”がなければ、自社で活躍できる優れた人材の育成もその人材に最大限活躍してもらうこともできません。逆に言えば、それさえあれば優秀な人材も育成できますし、組織も潤滑に動きます。

 特にマーケティングや事業に関わる人材の育成は、事業成長の観点からも欠かすことはできません。中長期で成果を出すために、リソースを割くべきだと言えるでしょう。

赤尾:当社のように“生活必需品ではない”商材を扱う企業にとって、お客様へ適切なタイミング、適切なストーリーで商材の価値を伝え、“共感を得ること”が何よりも重要です。そのためには、マーケターが、お客様の声や市場の変化をくみ取れる能力や、質の高い企画立案、社内全体での連携強化、がヤマハのブランド力向上に大きく寄与すると考えています。

加藤:赤尾の話に加えて音楽の領域で勝ち残るには、お客様のニーズを捉えるだけではなく、インサイトを捉えた価値提供が必須です。そんなインサイトの掘り起こしには、基本的なマーケティングの素養獲得に加えて、それを使いこなす力、そして“ヤマハ流”のマーケティングを確立していく必要があります。それが結果的に他の企業との差別化となり、ヤマハの成長につながるでしょう。世の中で名を馳せているマーケティングの先進企業同様に、当社も我々らしい“ヤマハ流”のマーケティングのあり方をつくっていきたいと思います。

“ヤマハ流”マーケティング戦略で事業成長を目指す

MZ:最後に、今後の展望についてお聞かせください。

加藤:「事業部門の人々を育てるボトムアップ」と「各事業部に所属する人材の専門性を磨き成果創出につなげる」という二つの軸で人材を育成していく必要があると考えています。

 このバランスを取りながら、人材育成を行うのが我々のようなコーポレート部門の役割ですので、suswork様の知見をお借りしながら、ヤマハの事業成長に貢献していきたいです。

赤尾:今回は特定の部署を対象に研修を行いましたが、今後は全社向けに事前に案内を行い希望者全員に参加してもらえる仕組みにしていきたいと考えています。そのために運営体制などは今よりもさらに良いものに整備していきたいですね。

赤尾:その上で、研修を通じて部門を越えたつながりを活性化することで、社内でマーケター同士が切磋琢磨できる環境やコミュニティを構築していきたいと思います。

田岡:2025年度も当社の研修を通してヤマハ様が事業を推進する上で重要になる「型」を今よりもさらに浸透させていきたいです。それに加えて、ヤマハ独自の専門的な視点や、音楽の領域でマーケティングを行う上で必要となる情緒的な価値を創出していくための方法なども当社の知見を活用しながら支援し“ヤマハ流”の型をさらに進化させていきたいと思います。

 またヤマハ様に限らず、企業が競争力を上げるには、自社ならではの戦略の型「○○流」を作り、根付かせていくことが重要です。ベーシックな部分は当社で提供しつつ、企業ごとにカスタマイズすることで、それぞれの企業独自の型を浸透させていく。そして、この型をベースに人材育成、知見を蓄積をしていくことが中長期で事業成果の創出につながると思います。当社では今後、今回のような取り組みの支援を「Growth Academy」というサービスで、幅広い企業の方々に展開していきます。

【クリックすると拡大します】
実践型マーケティング研修プログラム「Growth Academy」の概要

田岡:マーケティングは、「顧客を理解し、価値を届けること」。マーケターだけではなく、商品企画や営業など、顧客に関わる人すべてにとって重要な考え方です。当サービスを通してマーケティングの考え方を各社にインストールすることで事業成長を支援し、社会に貢献していきたいです。

「実践型マーケティング研修」、体験しませんか?

 本記事をお読みのマーケティング人材育成や事業成果創出にお悩みの大手企業や広告代理店の方々に、「実践型マーケティング研修」の一部をご体験いただける機会を提供しています。お気軽にsuswork公式サイトからお問い合わせください。

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この記事の著者

加納 由希絵(カノウ ユキエ)

フリーランスのライター、校正者。

地方紙の経済記者、ビジネス系ニュースサイトの記者・編集者を経て独立。主な領域はビジネス系。特に関心があるのは地域ビジネス、まちづくりなど。著書に『奇跡は段ボールの中に ~岐阜・柳ケ瀬で生まれたゆるキャラ「やなな」の物語~』(中部経済新聞社×ZENSHIN)がある。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:suswork株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2025/02/06 10:00 https://markezine.jp/article/detail/47925

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