BtoB企業は「ソートリーダーシップ」の構築を
──広告媒体として、2024年に注力したこと、現在お勧めしているメニュー・使い方などを教えてください。
BtoBマーケティングの「ヒューマニゼーション(人間化)」へのパラダイムシフトの真っ只中にある今、「真のつながり」を築き、創造性を高めることが成功の鍵だと考えています。今後BtoBでも、BtoCと同様、信頼ができるコンテンツとインフルエンサー主導の戦略が主流となります。
我々の調査によると、業界の専門家による短い動画がBtoBで最も信頼できるコンテンツの一つであると回答した人は80%でした。このことからも、専門家やソートリーダーといった実際の人(vs企業)からのコンテンツが好まれていることがわかります。
以上のような状況下で、LinkedInにおいて今後の利用や活用が進むソリューションの一つにThought Leader Ads(ソートリーダー広告)があります。経営陣や従業員、影響力の高い有識者(インフルエンサー)などの第三者の声を企業やブランドが発信することで、業界のソートリーダーシップ構築につなげることができます。

──広告媒体として、2025年に目指すアップデートの方向性や、実際に取り組まれていることを少しだけ教えてください。
知識の交換を行うことができ、そして実名で使っていただける、信頼ができるプラットフォームというバリューは、2025年も引き続きLinkedInのコアバリューであり差別化ポイントです。ブランドが顧客との関係を築くためには、信頼性と安全性が重要です。LinkedInページの認証バッジは公式ページであることを示し、信頼関係構築の一助になります。安心してお使いいただける環境づくりを、今後も継続していきます。
また、BtoBマーケティングにおける動画は、大きな注力分野です。LinkedInへの動画アップロード数は前年比で45%増加しています。信頼することができるソートリーダーによる動画は、価値を説明する静止画広告よりも効果的でしょう。
加えて、ソートリーダーシップも引き続き重要なテーマです。弊社データによると、BtoBバイヤーの87%はブランドからのメッセージよりも、信頼のおける専門家のコンテンツを好む傾向にあります。つまり、自分たちを導いてくれる専門的な意見を求めているため、ソートリーダーシップの確立やソートリーダーとの提携は、信頼を構築し、ブランドを人間味のあるものにするための戦略的な方法として、より重要度が増すと考えています。