Shopify Japanは「2025年版 Shopify年次事業者調査」の結果を発表した。今回の調査では、グローバルおよび日本国内の事業者におけるAI活用の現状と今後の導入意向に関して分析した。
グローバル事業者の半数以上が2025年中にAIを導入予定
調査によると、世界全体で54%の事業者が今年中にコンテンツ生成(商品説明、ブログ、SNS投稿など)へAIを活用予定であることがわかった。年齢層別で見ると、55歳以上では61%、35~54歳は57%、18~34歳では47%と、全世代で導入意向が広がっていた。
さらに47%が「商品レコメンドやソーシャル広告などのマーケティング施策にAIを活用する」と回答。他にも商品画像の強化(39%)、データ分析(35%)、カスタマーサービス(31%)、業務プロセスの自動化(31%)などの分野でAI活用が進む傾向が見られた。

属性別にみるAI活用への意欲
属性別分析では、男性の方が女性よりもデータ分析(男性37%・女性32%)、カスタマーサービス(男性34%・女性29%)でAI活用意欲が高いことが判明した。年齢別では若年層(18~34歳)の34%がカスタマーサービスへのAI導入意向を持ち、他の年齢層より高めであった。一方、業務プロセス自動化に関しては、55歳以上が27%にとどまるなど年齢差がみられた。
日本の事業者は92%がAI導入に積極姿勢
日本では92%の事業者がAI導入意向を示し、オーストラリア・ニュージーランドの83%を大きく上回り世界トップに。活用意向の内訳では、日本ではコンテンツ生成が最も高く51%、次いでデータ分析・インサイト抽出(39%)、商品画像強化(32%)、カスタマーサービス(32%)、業務自動化(27%)が続いた。一方、マーケティング施策への活用は29%であり、アジア太平洋平均(49%)に比べて低い結果となった。

日本の多言語AI導入意向はAPAC平均の2倍超
AIによる翻訳支援・多言語対応において、日本の事業者の導入意向は37%。APAC平均(17%)の2倍超となった。

調査概要
調査名称:2025年版 Shopify年次事業者調査
調査期間:2025年6月30日~7月10日
調査対象:Shopify事業者(グローバル4,765件以上、日本125件)
調査方法:インターネット調査
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