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第112号(2025年4月号)
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MarkeZine Day 2025 Spring(AD)

AIと人の共創で実現する、博報堂DYグループの統合マーケティングプラットフォームとは?

 マーケティングのデジタルシフトが進む中、広告の戦略立案から実行、効果測定に至るまでを一元管理し、最適化する仕組みが求められている。博報堂DYグループが開発した「CREATIVITY ENGINE BLOOM」は、統合マーケティングの未来を見据え、AIと人の共創を前提にした次世代プラットフォームだ。本記事では、MarkeZine Day 2025 Springにて博報堂DYグループの北川氏・竹村氏が語ったセッションの内容をもとにレポートする。

海外では、統合マーケティングプラットフォームが浸透

 昨今のマーケティングの世界では、データ活用の高度化と効率化が不可欠だ。特に、ブランドマーケティングとデジタルマーケティングの統合管理が求められている。しかし、従来の広告代理店の提供するサービスでは、この統合が十分に行えていないのが現状だ。

 海外では、すでに統合マーケティングプラットフォームが主流となりつつあり、データドリブンで一貫したマーケティング施策が行われている。たとえば米国では、広告代理店の枠を超えた統合的なデータ活用が一般的になりつつあり、広告のROI(投資対効果)を最大化するために、AIを活用した分析とプランニングが不可欠だ。

 こうした市場環境を踏まえ、博報堂DYグループは、マーケティング業務全体の統合管理を可能にする「CREATIVITY ENGINE BLOOM」を開発した。

「このプラットフォームは、当社が長年蓄積してきたデータを統合し、AIを活用することで、マーケティングのあらゆるプロセスを効率化・高度化することを目指しています。単なるデータ管理の枠を超え、マーケターがより直感的に活用できるツールとして進化させました」(北川氏)

株式会社博報堂DYホールディングス 統合マーケティングプラットフォーム推進室<br />グループマネージャー 北川  雄一朗氏
株式会社博報堂テクノロジーズ
マーケティング事業推進センター 部長 北川 雄一朗氏

 また同プラットフォームでは、デジタルとマス広告の統合管理だけでなく、クリエイティブやPR、営業などのマーケティングにおける各プロセスを一気通貫で最適化することにも重きを置いている。データの利活用が進む現代において、マーケティングの意思決定にスピードが求められている今、CREATIVITY ENGINE BLOOMは「計画」「実行」「分析」「改善」をシームレスに行い、マーケティングROIを最大化するための新たなソリューションとして期待されている。

5つのモジュールで実現する統合マーケティング

 「CREATIVITY ENGINE BLOOM」は、統合マーケティングを実現するために、5つのモジュールで構成されている。それぞれのモジュールが独立して機能するだけでなく、相互に連携し、一貫したマーケティング施策を可能にする仕組みだ。

「このプラットフォームは、単なるデータ管理ツールではありません。マーケティング業務の各プロセスを効率化し、より戦略的なアプローチを支援するために設計されています。特に、戦略策定からメディアプランニング、クリエイティブ制作、エンゲージメント強化まで、一貫した流れを作ることが可能です」(北川氏)

 具体的には、以下の5つのモジュールが存在する。

1.STRATEGY BLOOM(戦略策定):ターゲット設定、KPI策定、価値規定を支援し、データに基づいたマーケティング戦略を立案する。

2.MEDIA BLOOM(メディア最適化):オンライン・オフラインの広告配信を統合し、最適なメディアプランを実行する。

3.CREATIVE BLOOM(クリエイティブ開発):AIを活用してクリエイティブを自動生成・評価し、効果的な表現を提案する。

4.COMMERCE BLOOM(購買支援):オムニチャネル戦略を最適化し、データドリブンな購買促進施策を実施する。

5.ENGAGEMENT BLOOM(エンゲージメント向上):CRMと連携し、顧客との継続的な関係構築を支援する。

「これらのモジュールは、単独でも活用できますが、連携することで最大限の効果を発揮します。たとえば、戦略モジュールで策定したKPIに基づいてメディアプランニングを行い、最適なクリエイティブを配信することで、より効果的な施策が可能です」(北川氏)

 5つのモジュールが連携することで、マーケティングのPDCAサイクルを高速化し、広告効果を最大化できる。CREATIVITY ENGINE BLOOMは、単なるツールではなく、企業のマーケティングプロセス全体を最適化するための新しいフレームワークとなることを目指している。今回は、その中でSTRATEGY BLOOMについて詳しく語った。

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ターゲット分析・KPI策定・メディア戦略設計を、スピーディーかつ高精度に

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この記事の著者

中村 祐介(ナカムラ ユウスケ)

 株式会社エヌプラス代表取締役

 デジタル領域のビジネス開発とコミュニケーションプランニング、コンサルテーション、メディア開発が専門。クライアントはグローバル企業から自治体まで多岐にわたる。IoTも含むデジタルトランスフォーメーション(DX)分野、スマートシティ関連に詳しい。企業の人事研修などの開発・実...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社博報堂DYホールディングス

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2025/05/09 11:00 https://markezine.jp/article/detail/48587

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