バーチャル顧客同士がディスカッション
JALカードとNTTデータは、生成AI「LITRON Multi Agent Simulation」を活用したマーケティング施策の実証実験を行った。
実験では、JALカードの利用傾向などから複数の「AIバーチャル顧客(会員ペルソナ)」を作成。AIバーチャル顧客同士で、販促対象商品に関心を示す顧客の特徴や、効果的なDMタイトルなどについてグループディスカッションを行わせた。
抽出した示唆を基に、JALカード特約店で、ある商品のマーケティング施策を実行。対象顧客にダイレクトメールを送り購買率を計測した結果、従来のターゲットと比較して購買率が3%向上した。
noteとGoogleが新機能を開発
noteはGoogleと資本業務提携を締結した。この提携は、AI技術を活用した新サービスの開発を目的としている。
締結の発表に合わせて、noteではGoogleのAIモデル「Gemini」を活用した新機能を開発。記事編集画面からGeminiを利用できるようにし、アイデア出しから文章の要約、表現の改善、校正・校閲まで、クリエイターの創作活動を幅広く支援する。
また、法人向けプラン「note pro」においてもGeminiを活用。炎上リスクの事前検知機能を強化した。さらに、note内で培ってきたコンテンツ分類やレコメンドの技術にも、Geminiの自然言語理解能力を活用する。
将来的には子会社のnote AI creativeを通じて、これらの技術の外部サービスへの有償提供も検討している。
新たなポイントプログラムもスタート
サッポロビールは、同社が運営するヱビスの会員制参加型コミュニティサイト「YEBISU BEER TOWN(ヱビスビアタウン)」をリニューアルした。
リニューアルにともない、新たなポイントプログラムをスタートした。ユーザーは企画に参加したり投稿したりすると、ポイントを貯めることができる。ポイントが貯まるとランクが上がり、ランクに応じて特製グッズなどの特典が得られる。
複数サイズの画像を自動生成
LINEヤフーは「Yahoo!広告ディスプレイ広告」において、画像生成AI機能の無料提供を開始した。
新機能では、1つの入稿素材から複数サイズの画像を自動で作成・提案する。レスポンシブとバナーに対応し、広告主は画像形式の広告に本機能を利用することが可能。なお、1アカウントあたり月間30回までの利用制限がある。
生成AIによるインタビューの文字起こしも
LINEヤフーは、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」において、セルフ型ツール「Quickインタビュー」の提供を開始した。
同ツールの利用者は、LINEリサーチが保有する国内700万人以上のモニターの中から調査テーマに合った対象者を募集し、Zoomを通じたインタビューを実施できる。インタビュー実施後は、生成AIがインタビュー内容の文字起こし・要約を実行。利用にあたっては、LINEリサーチ「ライトコース」のアカウント申請が必要となる。
