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コトウユウキの売れる!メルマガ講座

第2回 いかにしてメルマガを出すか、それが問題だ


ショッピングカートの選び方

 では、もうひとつのメルマガ発行方法について見てみましょう。最近はオンラインショップの流行もあり、安くて高機能なレンタルショッピングカートが増えてきました。単純なショッピングカート機能だけでなく、顧客台帳やお買い物ポイントの管理、独自ドメインによる運用、blog連携、代金決済の代行などなど、素晴らしい機能が盛りだくさんです。で、もちろんカートによってはメルマガを発行する機能が付いているところもあります。ショッピングカート付属のメルマガ発行機能には以下のような特徴があります。

  • 読者のメールアドレスを閲覧可能なことが多い(顧客台帳に関連づけされている)
  • ターゲットマーケティングについて考慮された機能がある(顧客名の入れ込み、購入商品による振り分けなど)
  • 自店のメルマガ以外に勝手に登録されるメルマガがない(ショッピングモール系を除く)
  • 広告効果は期待できず、基本的には自分の店の顧客だけが登録する

 広告効果がないこと以外は良いところだらけのような気がします。が、既にメルマガ機能のないショッピングカートに申し込んでいる場合や自前でカートのプログラムを用意している場合などはもちろん使えません。

 しかし、これから新規にショッピングカートを契約する場合などは「メルマガ発行機能があるか」というところまで考慮に入れると良いと思います。

楽天市場-RMS機能紹介

 また、オンラインのショッピングカートでなく、「弥生顧客」などの顧客管理ソフトを使用している場合は、顧客情報を絞り込んだ上でメルマガを発行する機能が搭載されていますのでそちらを活用すれば同様の効果が期待できます。

弥生顧客05-一括メール送信でアプローチ

 ただ、前回も書きましたが「店長に直接メールでお願いしないとメルマガ解除ができない=メルマガ解除フォームがない」というのは論外なので、顧客管理ソフトからメルマガ配信を行う事はあまりオススメできないなと思っています。別途解除フォームを自力で設置できる場合は特に問題にはなりませんが、それはそれで手間がかかって仕方ないと個人的には思います。

発行スタンドを乗り換えることはできるのか?

 ここまでの内容を読んで、

 「最初に無料で手軽なまぐまぐでお店のメルマガを発行して、だんだん運営が軌道に乗ってきてショッピングカートを高機能なものに切り替えたらそれに付属のメルマガ発行機能を使おう」

という判断をしようとしている方がいたら、ちょっと待て。早まるな。

 連載2回目でメルマガ配信の方法にこれほどまで力を入れて書いたのには理由があるのです。これが今回のキモ。

 「メルマガの配信スタンドを乗り換えた場合、ちゃんと登録し直してくれる人は全体の10%」

 これです。どえらいことです。まぐまぐで500人の読者にメルマガを発行していたとして、それをショッピングカート付属のものに切り替えた場合、たった50人しか登録し直してくれないのです。かといって個別にメールでお願いしようにも、まぐまぐでは読者のメールアドレスリストを取得することはできません。

 昔、某SのPというメルマガ配信スタンドがなくなったとき、発行者たちは大慌てで別のスタンドに登録し直し、そこに読者を誘導しようとしました。しかし、ちゃんと移動したのは2割がいいとこ。私自身が体感したところでも3割いたかどうか。配信スタンドがバタバタと消えていった2004年頃はメルマガ発行者たちが右往左往して読者を減らし続け、廃刊となるメルマガも多かったのです。

 なので、できることなら、創刊号を発行する段階からなるべく安定していて、お店の規模が大きくなっても小さくなっても使い続けられるシステムを選んでメルマガを発行して欲しいのです。

 現在、メルマガ配信機能が付いていないショッピングカート+まぐまぐでメルマガ配信をしている私も、いまさらながら先週ColorMeShop!proを契約しました。読者がどれだけ減るのか不安に思いつつも、メルマガの内容にはそれなりに自信があるので、なんとか切り替え登録者3割超えを目指してみようと思います。

ColorMeShop!pro-オンラインマニュアル内メルマガ設定

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メルマガ発行までの道のりは長いのだ

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この記事の著者

コトウ ユウキ(コトウ ユウキ)

株式会社オフィスコトウ代表取締役。2004年10月15日に、生理用布ナプキンの輸入・販売を手がけるオンラインショップ「シトロン」を設立。「ブルーデイをハッピーに」をキャッチコピーとして、現在布ナプキンを世の中の女性に浸透させようと日々活躍中。シトロンとして発行してきたメルマガは7月24日現在で118通にも上る。公演・講師経験多数。その他に...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/07/12 21:16 https://markezine.jp/article/detail/48

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