2人の社長が率いる「謎の会社、世界を変える。」
株式会社エニグモは、2名の共同代表という珍しいスタイルをとっている。同社を率いる代表取締役 共同最高経営責任者(CEO)は、須田将啓氏と田中禎人氏。ともに、以前は大手広告代理店の博報堂でマーケティングプランナーとして活躍していた。2002年、田中氏があるビジネスのアイデアを思いつき、須田氏に持ちかけたことが創業のきっかけだ。ちなみにそのアイデアとは、今日エニグモが展開する世界最大のバイイング・マーケット「BuyMa(バイマ)」の根本となるものだった。
2008年7月現在、「BuyMa」は会員数32万人以上、世界65ヵ国に1万人の登録バイヤーを擁するサービスに成長。ほかにも、個人ブログを活用してクチコミを誘発する「プレスブログ」、消費者が企業の動画CMを制作する「filmo(フィルモ)」、個人の不用品を会員同士で共有物としてシェアできる「シェアモ」といった、世界初のサービスを次々に世に送り出している。
──と書くと、常に順風満帆でここまでやってきた会社のようにも見えるが、もちろんそんなことはない。「BuyMa」をいざリリースしようというときに、開発を依頼していたシステム会社に直前で夜逃げされるなど、深刻なピンチにも幾度となく陥った。それらを1つひとつ乗り越えてビジネスを成長させてきたタフな会社なのだ。 こうしたベンチャー企業の草創期から現在に至る軌跡は、非常にドラマチックなものがある。エニグモのそれは、今年3月に出版された須田氏と田中氏の著書『謎の会社、世界を変える。エニグモの挑戦』(ミシマ社)で詳しく知ることができる。(この続きはCAREERzineでどうぞ!)