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X DIVE2025レポート(AD)

企業変革のリーダーが集う。プレイド「X DIVE」&「KARTE パートナーアワード」開催レポート

 2025年7月24日、プレイドは「AI時代の価値創造を再定義する」をテーマに、変革のリーダーによる共創的対話から新しい価値を探索するカンファレンス「X DIVE(クロスダイブ)」を開催。本記事では、カンファレンスの全体像やキーノートの紹介と、「KARTE Partner Award 2025」の授賞式の様子をレポートする。

企業変革のリーダーが集い、「AI時代における価値創造」を改めて考える

 プレイドが主催するカンファレンス「X DIVE」は「AI時代の価値創造を再定義する」を掲げ、2025年7月24日に都内にて開催された。AIの進化によってビジネスが大きく変化しつつある今、いかにして価値を生み出すことができるのか。

 当日は第一線で活躍する企業変革のリーダーが集い、共創的な対話を通じてBX(ビジネストランスフォーメーション)/CX(顧客体験:カスタマーエクスペリエンス)/DX(デジタルトランスフォーメーション)/EX(従業員体験:エンプロイーエクスペリエンス)という異なる視点を交差させることに挑戦。参加者たちに新たな発見や実務のヒントをもたらした。

 X DIVEで実施されたセッションは、4つのキーノートと、プレイドおよびパートナーの支援事例の過程と学びを共有するユースケースセッションで構成され、総計18セッション・40名超が登壇。様々なAI活用の先進事例が語られた。

 また、展示ブースや登壇者と交流できる「X Lounge(クロスラウンジ)」、交流パーティーなども用意され、参加者に気づきや学びをより深める場を提供した。

写真提供:プレイド
写真提供:プレイド

AI活用の先進事例が集結!セッションを抜粋して紹介

 ここでは、X DIVEで行われた様々なセッションのうち、一部の内容を紹介する。

エイチ・アイ・エスが実践する体験設計

 「オフラインデータを活用したCX(顧客体験)の可能性とは?AI活用で加速するHISの店舗とWebを活かした“心躍る”CX」のセッションでは、エイチ・アイ・エスで取締役上席執行役員を務める澤田秀太氏が登壇。プレイド 執行役員 CGO(Chief Growth Officer)の桑野祐一郎氏がモデレーターを務め、「店舗×Webデータ×AI」で旅行前から旅行後に至るまでの“心躍る”CXの創造に挑むHISの実践に迫った。成約率が5ポイント向上し、顧客のより詳細なインサイトを発見できた本取り組みを両社がどのように実現したか明らかにするとともに、次なる段階を見据えた議論がなされるセッションとなった。

ゴールドウインによる顧客中心のOMO戦略

 「店舗・ECスタッフが一丸となるには?組織横断のワンチームで取り組む ゴールドウインの顧客中心OMO戦略」のセッションにおいては、ゴールドウイン EC販売部 部長の梅田輝和氏が、プレイド ALPHA(プロフェッショナルサービス)事業部 事業企画部長の金井良輔氏と登壇し、「顧客中心のOMO戦略」をテーマに講演を実施した。接客DXの重要性を一早くとらえ対応したゴールドウインの、オンライン接客向上やデータ活用における取り組み紹介を通して、デジタルとリアルをつなげた顧客中心のOMO戦略推進のヒントを提示した。

アーバンリサーチによる顧客のコンテクスト分析・活用

 「AIとデータを活用してブランド価値を拡張するには?アーバンリサーチが実践するコンテクストデータを活用したブランドマーケティング」のセッションには、アーバンリサーチ デジタル事業部EC課 SSチーフの小野田和晃氏と、プレイド CTO Office, Data Mind Business Lead of AIの鈴木剛氏が登場。プレイドのSales Team Sales Manager 池田桃子氏によるモデレートのもと、生成AIを活用して顧客がブランドを選ぶ際のコンテクストを分析し、ブランド強化や価値創造に活用する取り組みの詳細を参加者に共有した。

注目を集めた「KARTE Partner Award 2025」授賞式

 カンファレンスの終盤には「KARTE Partner Award 2025」の授賞式が開催された。

 2024年から開催している「KARTE Partner Award」は、KARTEシリーズの導入・運用を行うパートナー企業を対象に、KARTE活用企業(KARTE Friends)のビジネス成長とCX変革を牽引した業績を称える賞だ。

 プレイドは2022年にパートナープログラム「KARTE Partner Accelerate Program」を開始以来、顧客への価値提供機会が大幅に増加しているという。本年度は新たに4社がパートナープログラムに加入し、合計22社となった。認定資格(Certificate of KARTE Fundamentals Advanced)保有者も150名を超えている。また、プロフェッショナルサービス「PLAID ALPHA」との協業案件はもちろん、パートナー企業間での協業も増加しているという。

 今回のKARTE Partner Award 2025(※)では、「Partner of the Year」に2年連続で電通デジタルが選ばれた。「Rising Star」はHakuhodo DY ONEセプテーニ、「Innovative CX Partner」は2年連続でSORAMICHIが受賞した。続いて、各社の受賞理由やコメントを紹介していく。

※2024年1月から12月までのKARTEシリーズの導⼊および活用支援の取り組みが対象となる

Partner of the Year:電通デジタル~パートナー協業活動で総合的に卓越した成果を創出~

受賞理由

 新規獲得および既存契約からのプロダクト拡張により、KARTEの大幅な売り上げ成長に寄与した。また、広告とCRMを統合した領域横断チームを立ち上げた他、KARTEを活用した顧客体験高度化に関するセミナーの共催や情報発信を実施。これらの活動を通じて、KARTEの価値最大化に幅広く貢献したことが評価された。

 特筆すべき点として、顧客のデータ活用を推進する「KARTE Datahub」の導入支援や、AI技術を活用した開発への積極的な取り組みにより、顧客体験の革新に大きく寄与したことが挙げられる。

受賞者コメント

 「昨年に続いてこのような賞をいただき光栄です。近年はAIの話題が多く、私たちとしても今後どのような価値を提供できるか意欲を持って取り組んでいます。しかし、テクノロジーを使いこなし業務や仕組みを変革していく、そしてより良い顧客体験を提供したいという思いを持つのは人間です。今後もプレイド様をはじめ企業の皆様と協力し、顧客の役に立ち、その先にいる生活者に良い体験を提供していきたいです」(電通デジタル 副社長執行役員 小林大介氏)

Rising Star:Hakuhodo DY ONE~早期に体制を確立し、顧客体験向上に貢献~

受賞理由

 会社設立初年度において、UI/UXに強みを持つチームとマーケティングにおけるデータ活用やCDP・MA構築支援に強みを持つチームの知見を融合させ、KARTEの活用支援体制を迅速に確立し、オフィシャルパートナー認定を取得。大手企業におけるD2C事業の成長へ貢献した他、幅広い業界の初期導入支援において、データドリブンなコンサルティングとクリエイティブ力を掛け合わせ、顧客体験向上に貢献した。

 特に「KARTE Web」「KARTE Blocks」などKARTEシリーズの各プロダクトを活用した顧客体験の最適化や、データを統合・解析することで顧客理解を促進し、体験価値向上に貢献している点が評価された。

受賞者コメント

 「私たちは人とAIが協働することでよりパーソナライズされた顧客体験を創出できると考えており、その実現には質の高いデータ基盤の整備が不可欠です。当社はマーケティング領域全体におけるAIパートナーとして、AIエージェント型広告サービス『ONE-AIGENT』の提供開始など、AIの力を最大限に引き出す取り組みを推進しています。 今後もデータ活用支援とCX設計力を強みに、KARTEを通じてお客様一人ひとりに寄り添う体験価値の向上と、クライアント企業の持続的な成長に貢献してまいります」(Hakuhodo DY ONE 代表取締役会長 田中雄三氏)

Rising Star:セプテーニ~短期間でソリューションを開発し、体験向上を支援~

受賞理由

 KARTEの取り組み開始から1年足らずという短期間で、アカウントの高度な活用と独自のソリューションパッケージのリリースを実現。ランディングページのCVR1.4倍改善、プッシュ配信高度化と業務効率化、UI/UX診断パッケージのリリースなど、クライアント企業の顧客体験向上に大きく貢献した。

 特に広告運用で培った知見とKARTEを連携させた独自の顧客体験向上施策の開発や、データに基づいたパーソナライズ配信による効果創出、共催セミナーを通じた積極的な情報発信を展開。プレイドとの戦略的パートナーシップにより、KARTEを活用した顧客体験価値向上のための連携強化といった取り組みが、今後のさらなる成長への期待を高めている。

受賞者コメント

 「社会全体が変革期を迎える中、私たちはクリエイティビティとテクノロジーを融合させ、お客様のビジネスの可能性を広げることに挑戦しています。当社の強みである『深い顧客理解』と、それを具現化する『クリエイティブの力』をAI時代の新たな武器として磨き、プレイド様と共に進化を続けます。今後は、AIによるデータ分析やパーソナライズ高度化の先にある『心揺さぶる体験』のデザインが使命です。クライアント企業の皆様、そしてその先の消費者一人ひとりの感動を生み出し、社会をよりなめらかなものにしていくことを目指します」(セプテーニ 取締役 鈴木雄太氏)

Innovative CX Partner:SORAMICHI~専門性と技術力で成果を実現~

受賞理由

 国内ナンバーワンのCertificate of KARTE Fundamentals Advancedの認定者数(2025年7月時点)を誇る専門性と技術力を活かし、ウエディング業界をはじめとした顧客体験価値向上に貢献。マイナビの「マイナビウエディング」におけるKARTE運用支援では、データ分析に基づいた課題抽出から施策設計、PDCA運用支援まで一貫して実施し、目覚ましい成果を創出した。

受賞者コメント

 「この度は『Innovative CX Partner』を2年連続で賜り大変光栄です 。AI時代だからこそ、テクノロジーの活用と共に『人肌感のある体験設計』が重要と考えます。国内随一のKARTE認定資格者数を誇る専門性と、分析・エンジニアチームとの連携という強みを活かし 、今後もお客様の心に響く顧客体験を創造し、ビジネス成長に貢献してまいります」(SORAMICHI 執行役員 事業本部 CXコンサルティング部 部長 酒井宏平氏)

 また、式のプレゼンターを務めたプレイド 取締役 高柳慶太郎氏は「パートナープログラム開始から3年が経ち、価値提供の幅が一層広がってきたと実感します。今後もパートナー企業様と連携しながら、顧客提供価値の拡大を継続していきたいです」とコメント。さらに「当社ではAI専任チーム『Data Mind』を新設しました。データで顧客のコンテクストを捉え、AI時代の顧客変化に対応した価値をパートナーの皆様と創造してまいります」と展望を語った。

株式会社プレイド 取締役 高柳慶太郎氏
株式会社プレイド 取締役 高柳慶太郎氏

トップ画像写真提供:プレイド

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この記事の著者

和泉 ゆかり(イズミ ユカリ)

 IT企業にてWebマーケティング・人事業務に従事した後、独立。現在はビジネスパーソン向けの媒体で、ライティング・編集を手がける。得意領域は、テクノロジーや広告、働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社プレイド

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2025/11/28 10:00 https://markezine.jp/article/detail/49527