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TikTok広告攻略のカギは「界隈」にあり!味の素が「完全視聴率4.2倍」を実現できたワケ

完全視聴率4.2倍! コストも改善した導入効果

MZ:「alpaka」導入後の具体的な成果について教えてください。

油谷(味の素):最も驚いたのは、完全視聴率が4.2倍にまで向上した点です。これに伴い、A/Bテストでは6秒視聴単価が-15%完全視聴単価は-79%と劇的に改善されました。また、通常「alpaka」のような外部ツールを使うと手数料でCPMは高騰しやすいですが、今回はCPMも-11%と、手数料を含めても安く抑えられました。コストパフォーマンスの良さは、継続利用の大きな後押しになりましたね。

画像を説明するテキストなくても可
A/Bテストの成果(クリックすると拡大します)

冷水(味の素):配信期間中に視聴率が落ちるどころか、むしろ上昇し続けた点も大きな発見でした。「alpaka」が常にブランドターゲットと親和性の高い界隈やトレンドを発見し続けた結果だと考えています。

油谷(味の素):数値が劇的に改善したことで、TikTok広告の効果が明確に可視化され、社内でもその有用性が評価されやすくなりました。媒体選定の際にもTikTokが候補に挙がりやすくなりましたね。他媒体と同等に戦える有力な媒体が増え、プランニングの選択肢が広がったと思います。

MZ:フリークアウトでは、味の素での成功要因をどのように分析されていますか。

松野(フリークアウト):「熱量が高い人へ高精度に広告を届ける」という「alpaka」の基本的なコンセプトが体現できていたことに加え、フリークアウトが長年のノウハウで培った独自の入札ロジックが十分に機能し、自動の入札単価調整ができたことが、相乗効果を発揮したと考えています。

「誰に、何を伝えるか」を解明する次の一手

MZ:味の素は今回の知見を、今後どのように活かしていきたいですか。

油谷(味の素):「alpaka」によって「響くハッシュタグや界隈」の分析・分類ができたので、次は界隈ごとに刺さるメッセージを考え、それぞれに発信していくなど、クリエイティブ開発にも注力していきたいです。

冷水(味の素):10月末から、新商品「クノール サクサクdeコパン」の広告コミュニケーションを開始します。この商品は、当社にとって若年層向けのコミュニケーションを全面的に展開する、新しい試みとなります。エンゲージメントを高めるような引きのあるクリエイティブを15種類制作し、各媒体で配信予定です。こちらも「alpaka」を使ってTikTok配信することによって、よりターゲットを深掘りし、シャープにすることで、次年度以降のペルソナ発掘にも役立てたいですね。新たな生活者コミュニケーションの形を考えていける手法として、引き続き「alpaka」には期待しています。

MZ:最後に、フリークアウトからも今後の展望について教えてください。

松野(フリークアウト):「alpaka」の基本的な価値である“広告キャンペーンに必要なリーチボリュームを確保しながら、配信効率を高める”という部分は、引き続きしっかりご提供していきます。

 そのうえで、次のステップとして注力したいのが、SNSならではの顧客理解です。自社や競合ブランドがTikTok上でどんな文脈で語られているのか、広告の反応率が高かったのは誰(Who)なのか、どんなメッセージ(What)が響いたのか──こうした分析を通じて、広告主様が消費者とのより深いコミュニケーション設計に活かせるようにしていきたいと考えています。

 現時点でも、ハッシュタグの共起分析やトピック分析を通じて、ブランドや競合がどのような界隈に存在し、その界隈を代表するクリエイターが誰なのかを把握できます。さらに、広告反応率の高いハッシュタグを基点に、どのユーザーがコアとなっているのか、どんな興味を持っているのかを特定し、次のアクションへつなげることも可能です。つまり、TikTok内のPDCAサイクルを、より精度高く・効率的に実現いたします。

安里(フリークアウト):現在、「バズる」クリエイティブの構成要素を技術的に解析するシステムも鋭意開発中です。顔の露出面積、音楽のBPM(テンポ)、キャプションの視認性やコントラスト比といった複数の特徴量を統合的に分析することで、「なぜその動画がシェアされたのか」「どんな演出がエンゲージメントを生むのか」を可視化することが可能になります。この技術によって、従来属人的だった“センス”を再現可能なフレームワークに落とし込み、ブランドやクリエイターの表現力を次の次元へと引き上げていきます。

 また、TikTokからスタートさせた「alpaka」ですが、そこで培った知見や仕組みを活かし、Instagramなど他媒体への横展開も目指しています。

松野(フリークアウト):「alpaka」はただ配信して終わりではなく、ブランドを好きになってもらうきっかけ作りやエンゲージメント向上にも活用できます。これからも数値面で着実な成果を出しながら、より踏み込んだマーケティング課題の解決にも貢献できるよう、邁進していきます。

TikTok広告のPDCAを一気通貫でサポート

 alpakaは配信だけでなく、データを活用した事前・事後の分析までサポート。TikTok上のユーザー理解を深め、広告効果を高めたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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この記事の著者

安光 あずみ(ヤスミツ アズミ)

Web広告代理店で7年間、営業や広告ディレクターを経験し、タイアップ広告の企画やLP・バナー制作等に携わる。2024年に独立し、フリーライターへ転身。企業へのインタビュー記事から、体験レポート、SEO記事まで幅広く執筆。「ぼっちのazumiさん」名義でもnoteなどで発信中。ひとり旅が趣味。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社フリークアウト・ホールディングス

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2025/10/02 10:00 https://markezine.jp/article/detail/49690

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