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ミツカンのD2C「ZENB」が気づいた離脱の理由 継続購入を促進するデータ分析のコツを公開

 多くの企業を悩ます顧客の離脱。顧客が自社ECサイトを訪れても、少しの不便さで購入を踏みとどまるケースは珍しくない。迅速な要因の特定と改善が求められる。しかし、「リソース不足で手が回らない」「データはあるが分析の仕方がわからない」といったハードルがあるのも事実だ。売上を伸ばし続けている企業は、一体どのような取り組みを行っているのか。2025年7月9日に開催されたContentsquare Japan合同会社のイベント「CX Circle 2025 Tokyo」で、ミツカングループである株式会社ZENB JAPANらが語った。

顧客行動がブラックボックス化 その要因は?

 2019年に、ミツカングループから誕生したD2Cブランド「ZENB」。グループミッション「やがて、いのちに変わるもの。」を体現するため、“美味しい”と“体に良い”を両立するパンや麺類といった主食を中心に販売している。自社ECサイトをメイン販路としながらも、近年はコンビニエンスストアやスーパーマーケットなど小売店にも進出し、顧客接点を拡大中だ。自社ECサイトにおけるビジネスモデルは、主にサブスクリプション。定期購入の割合は95%以上にものぼる。

 そんな同プロジェクトに、立ち上げ時より携わっているのが、株式会社ZENB JAPAN ダイレクトチーム 部長の和田悠氏だ。同氏が登壇した事例セッションの冒頭で、ブランド運営において大切にしている考え方が語られた。

「当社グループの事業では、『相手の身になって考える』『前提条件を疑う』の二つを軸としています。つまり、顧客起点で仕事をするということです」(和田氏)

株式会社ZENB JAPAN ダイレクトチーム 部長 和田悠氏
株式会社ZENB JAPAN ダイレクトチーム 部長 和田悠氏

 一方、それを実現する上でZENBには課題があったという。顧客理解の解像度だ。

「カスタマージャーニーを的確に把握するには、複数の定量・定性データをつなぎ合わせる必要があります。ところが、当初は実際にお客様がどのように自社ECサイトを利用したのか、クリック数、訪問率、売上、アンケート結果などのデータから推察するしかありませんでした。顧客行動が、ブラックボックス化している状態だったのです」(和田氏)

 和田氏とともに登壇した株式会社DearOne グロースマーケティング部 アナリティクスユニット シニアコンサルタントの小島健一氏は、「仮に顧客行動を可視化するにも時間がかかる。データ分析の環境に課題を抱える企業は多い」と解説する。

 こうした状況から脱却したい。そう考え、和田氏らが2025年1月より取り入れたのが、顧客体験を分析するためのプラットフォーム「Contentsquare」だ。同プラットフォームでは、顧客が実際に自社ECサイト内をどう遷移していったのかなど、具体的な行動を可視化できる。

「導入から約半年が経過し、自社ECサイトに訪れたお客様がなぜ商品の購入に至らなかったのか、少しずつ見えてきました。中には、カートに1度入れたにもかかわらず、離脱してしまう人もいます。何が起きたのか、なぜ起きたのかが把握できたことで、次の手立てが打てるようになりました」(和田氏)

 Contentsquareでは、顧客行動を追体験できる様々な機能が活用できるという。ZENBでは、それらをどう組み合わせているのだろうか。和田氏は、成果が得られた改善施策について、話を進めた。

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課題だった直帰率 顧客の迷いを特定できた施策とは

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ECzine編集部(イーシージンヘンシュウブ)

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※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:Contentsquare Japan合同会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2025/08/21 11:00 https://markezine.jp/article/detail/49713

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