アドビは、エンタープライズ向けの新製品「Adobe LLM Optimizer」の提供を開始した。同ソリューションは、AI経由のトラフィック可視化やブランド露出度のベンチマーク、消費者とのエンゲージメント向上を支援する。
主な機能としては、AIインターフェイス上でユーザーの問い合わせに対し参照されたWebサイト上の詳細情報といったオウンドコンテンツを特定し、ブランドの表示状況をリアルタイムで把握できる。競合他社との比較ベンチマークも可能で、コンテンツ戦略の見直しや意思決定プロセスに活用可能となる。
加えて、レコメンデーションエンジンがブランド認知のギャップを検知し、WebページやFAQなど自社チャネルやWikipedia・コミュニティサイトといった外部チャネルも含めた改善策を提案。推奨内容はワンクリックで変更・展開できる。さらにアトリビューション機能により、AI経由での可視性とユーザー行動がエンゲージメントやコンバージョンなどビジネス成果にどう影響したかも計測可能だ。
Adobe LLM OptimizerはSEO担当者、コンテンツストラテジスト、デジタルマーケター、Webパブリッシャーの既存ワークフローに対応し、A2A(Agent-to-Agent)やMCP(Model Context Protocol)などエンタープライズ向けフレームワークとも連携可能。スタンドアロンのアプリケーションとしても、コンテンツ管理システム「Adobe Experience Manager Sites」と統合した形でも、利用できる。
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