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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Spring

MarkeZine Day 2025 Retail(AD)

なぜこの商品が選ばれたのか?ブランド認知の3割をAIが作る時代に“選ばれ続ける”ためのインサイト戦略

【事例:食品メーカーB】SNSデータを基にしたリブランディング

 続いて、大手食品メーカーBのリブランディングに関する事例が紹介された。

【課題】「小腹を満たす」というコンセプトで商品Bを展開していたが、実際の消費シーンや目的に関して、明確な根拠に基づいた理解ができていなかった。

 現状を把握する目的で、ユーザーの属性分析調査を実施。従来の肌感覚に頼った推測ではなく、AIを活用したソーシャルリスニングによってユーザー群を抽出し、クラスタリング分析を行った。その結果、健康志向、筋トレ、ボディメイクといった運動後の摂取を目的とした層が相当数存在することが判明した。ブランドが気づいていなかった、ユーザーにとっての商品価値が明らかになったのだ。

 このインサイトを鑑み、従来の「小腹を満たす」という商品メッセージから、健康志向食品としての機能訴求へとシフトすることを決定。プロテイン含有量などの具体的な栄養成分を前面に押し出したメッセージングに変更し、健康志向層へのリーチを拡大した結果、購入率およびリピート率の向上につながったという。

AI上でブランドがどのように語られているか

 以前からソーシャルリスニングの重要性は認識されていたが、前述の事例のように、AIを活用することで、分析のPDCAをより早く回していくことが可能になる。さらには、生活者の多くが情報収集やリサーチを目的に生成AIを活用していることから、「AI上でどのようにブランドが語られているか」を認識することが、顧客理解において欠かせない

 そこで注目したいのが、Meltwaterが展開する「GenAI Lens」である。GenAI Lensは、ChatGPT、Gemini、Perplexity、Claude、Grok、DeepSeekなどの主要なAIアシスタント/LLMにおいて、自社のブランドや製品、競合がどのように言及されているかを収集・分析する。LLMの回答内容を取得し、それがどこから情報を取得しているかも可視化できる。

【主な活用例】
・生成AIツールにおけるブランド・製品のモニタリング
・ブランド認知や炎上リスクの早期検知や管理
・PR戦略やメディアアプローチの最適化
・競合分析やインテリジェンス収集
・AEO(Answer Engine Optimization)/GEO(Generative Engine Optimization)対策
・特定ブランド・業界・テーマのカスタムモニタリング

 最後に、髙橋氏は今日の講演のポイントを三つにまとめ、セッションを締めくくった。

「一つ目は、選ばれる理由は社内データだけでは見えてこないということ。外部データに注目することで、お客様のリアルな悩みや声を把握できる。二つ目は、ソーシャルリスニングでインサイトを可視化すること。SNSや口コミから、選ばれる理由や選定要因を発掘していく。三つ目は、生成AIと外部データの組み合わせで打ち手を加速できること。効率的にインサイトを導き出し、それをアクションにつなげるためのAI活用が、今後のブランド戦略の鍵となる。Meltwaterでは学びやインサイトが得られる情報を伝えていきたい」(髙橋氏)

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この記事の著者

和泉 ゆかり(イズミ ユカリ)

 IT企業にてWebマーケティング・人事業務に従事した後、独立。現在はビジネスパーソン向けの媒体で、ライティング・編集を手がける。得意領域は、テクノロジーや広告、働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:Meltwater Japan株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2025/12/11 12:00 https://markezine.jp/article/detail/50173

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