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イベントレポート(AD)

Faber Company・LayerXに学ぶB2Bイベント成功の分岐点。「世界観設計」と成功のカギ

 イベントやウェビナー開催に取り組む企業が増加する中、成果を出すための設計難易度は上がっている。しかし、イベントは単なるリード獲得を超えた深い価値や役割を持つ。2025年12月にシンフォニティが開催した「B2B EVENT GROWTH BASE」では、自社カンファレンスを成功させたFaber Companyの月岡克博氏とLayerXの元木雄介氏が登壇。AiKAGIの富家翔平氏を特別モデレーターに迎え、イベントの世界観の設計から運営・実施の工夫まで、実践者の経験談を深掘りした。本記事では、CPL(リード獲得単価)などの従来指標に縛られない、事業成長を牽引するイベントの在り方をレポートする。

BtoB領域における注目イベントの主催者が集う

 「B2B EVENT GROWTH BASE」は、「イベントで、事業成長を起こす」をキーワードに、イベントやカンファレンスを通して事業成長を目指すマーケター・事業責任者に気づきや知見を提供するイベントシリーズ。初回となった今回は「成功カンファレンスの裏側戦略に迫る&マーケター忘年会」をテーマに開催された。

 このイベントの主催であるシンフォニティは、イベント・動画といったビジネスコンテンツのプロデュース・制作によって企業の成長を支援している。モデレーターを務めた代表取締役の菅原氏は、「多くのBtoBイベントを支援している立場からすると、イベントを通じて作り上げたい“世界観”の設計から具体の施策まで、成功者の考え方を探索することは非常に重要と考えています。本イベントを通じて参加者の皆様にはぜひ気づきをお持ち帰りいただき、今後の企画立案にお役立ていただきたい」と冒頭に述べた。

 パネリストには、Faber Company 執行役員の月岡氏が登壇。SEO・アクセス解析の“大御所”と呼ばれるメンバーが在籍する同社は、Webマーケティングツールの「ミエルカ」シリーズを主力ソリューションとして展開している。2025年7月には「Japan SEO Conference」を開催し、リアル200名/オンライン3,000名超の参加者を集めた。

 そして、LayerXからはイベントマーケティング グループマネージャーの元木氏が登壇した。「すべての経済活動を、デジタル化する。」をミッションに掲げる同社は、2025年10月に「バックオフィスAIサミット」を開催し、リアル500名/オンライン1,300名(配信は12月)という大規模動員を実現。「AIで変わる経理と業務自動化の未来」を考える場となった。

 また、大企業からスタートアップまで様々なBtoBマーケティングに携わってきたAiKAGIの代表である富家氏が、セッションの特別モデレーターとして参加した。

イベントで目指した「世界観」

 最初のトークテーマは、イベントで作りあげたかった「世界観」。イベントを開催するにあたって「リード〇件獲得」「商談〇件創出」といった数値目標を掲げる企業は多いだろう。しかし、そもそもリード獲得・商談創出だけであればイベント以外の手段もある。なぜイベントという手段を選ぶのか、すなわち前提として「こういう世界観を作りたい」という想いがあり、その世界観実現の手段としてイベントを選択する、といった本質的な目的の言語化がイベントの成功には不可欠となる。

 Faber Companyの場合、イベント開催を通してSEOのリーディングカンパニーになることを目指したという。

 「日本には本格的なSEOカンファレンスが存在しない一方、海外では参加費数十万円の大規模イベントが開催されています。AI検索時代、日本のSEO領域における金字塔的な存在として『日本のSEOの中心にJapan SEO Conferenceがある』『そしてそのイベントを主催する自分たちこそが、リーディングカンパニーである』という世界観を構築したいと考えました」(月岡氏)

株式会社Faber Company 執行役員 月岡克博氏
株式会社Faber Company 執行役員 月岡 克博氏

 実際にコンテンツを企画する際も、業界内で実力を持つ人材に、自分たちが実現したい世界観を共有して協力を依頼。スポンサーに対しても世界観から丁寧に説明し、「日本のSEOを盛り上げる」という一貫した目的を示したことで協力を得られたという。

 一方、LayerXがイベントで作りたかった世界観は「経理の働き方の“これまでの当たり前”を見直し、“AI活用を当たり前”にする」だ。

 「経理は税率による仕分けなど厳密性が求められる業務です。人によってプロンプトの書き方が異なるとアウトプットがブレてしまうなど、AI導入は困難が多いとされています。この現状を変革したい想いがありました」(元木氏)

株式会社LayerX バクラク事業部グロースマーケティング部 イベントマーケティンググループマネージャー 元木雄介氏
株式会社LayerX バクラク事業部グロースマーケティング部
イベントマーケティンググループマネージャー 元木 雄介氏

 両者の説明を聞いた富家氏は、「当初の尖った世界観が次第に丸くなったり、参加者よりもスポンサーを優先するなどの都合で変わってしまったりすることはありませんでしたか」と質問を寄せた。これに対し、元木氏は「世界観設定において最も大切にしているのはユーザー視点」と回答。ユーザーを主語とした設計を徹底し、明確な世界観を設定することでブレを防止しているとした。

次のページ
なぜイベントという手段を選んだのか。対面で行う価値とは

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この記事の著者

和泉 ゆかり(イズミ ユカリ)

 IT企業にてWebマーケティング・人事業務に従事した後、独立。現在はビジネスパーソン向けの媒体で、ライティング・編集を手がける。得意領域は、テクノロジーや広告、働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:シンフォニティ株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2026/02/26 10:00 https://markezine.jp/article/detail/50229

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