社内への働きかけ、実施後の体験設計……実践者はどうしているか
セッション終盤では、イベント開催や運営に関する疑問が参加者からリアルタイムで寄せられた。様々な質問の中で実際に登壇者が回答したものから、抜粋して紹介する。
まず、「イベント開催を検討する際、社内を巻き込むためにできることは何か」という問い。月岡氏と元木氏はともに、いきなり大規模イベントで高額な予算を使用することは社内での承認ハードルが高いため、小規模でクローズドなイベントから始めることを推奨した。小規模イベントで参加者の肯定的な反応や成果を実証し、その実績を積み上げる「フェーズ分けした投資判断」が、大規模予算獲得への最短ルートと考えられるだろう。
次に「フォローのための架電など、イベント後の体験設計で意識していることはあるか」という質問に、元木氏が回答。LayerXでは参加者への一律架電は行っておらず、代わりに当日の懇親会での会話内容に基づいた優先度付けを行っているという。商材により近いネクストセミナーへの参加者候補を特定し、関心度の高い参加者に対して優先的にアプローチをしている。
イベントを通して得た事業成長の手応え
菅原氏は、「両社ともに世界観を非常に重視されており、2025年のイベント開催実績を踏まえて、次年度に向け色々昇華をされているところかと思います」と述べ、最後のトピックスである今後の展望と参加者へのメッセージに話題を移した。
実際にイベント開催を経て見えた、事業成長の手応えはどのようなものだったのか。セッションの締めくくりとして、登壇者からこれからイベント開催を考えている人たちへのメッセージとともに成果が語られた。
「直接的な事業成長への影響は未知数ですが、業界内での確固たるポジションの礎を築くことができたと思います。2026年7月にも開催が決定していますので、今後はこの成果をどう落とし込み、拡大していくかが課題です。イベント開催で大切なのは、熱量を強く持つこと。これがなければイベントは進められないと思います」(月岡氏)
「定性・定量の両面で参加者満足度が非常に高く、2026年6月の大型オフラインカンファレンス開催が既に決定しています。同様のイベントの継続開催に加え、よりコミュニティに寄り添ったクローズドなイベントの需要も確認できたため、ユーザーの視点に寄り添いながら事業拡大を進めていきたいです。イベントの成果はコンテンツに大きく左右されます。そのため、コンテンツの質にとことんこだわることが成功のカギです」(元木氏)
「イベント主催者に大切なのは、自身が参加者として体験した違和感を忘れないことです。参加者として感じた『残念だった』『違和感があった』体験を誰もが持っているにもかかわらず、主催者側になるとつい忘れてしまいがちです。自分たちが提供するものに客観的な視点を持ち、改善ポイントを探り続ける姿勢で企画運営に臨むことが、成功に欠かせない要素なのではないでしょうか」(富家氏)
【アーカイブ配信】成功カンファレンスの裏側:イベントを事業成長の武器に変える「世界観」の設計
数千人規模のイベントを成功させたFaber Company月岡氏とLayerX元木氏をお招きした、本記事のアーカイブを配信します。
「なぜ数千万の投資を決めたのか」「どう熱狂を作ったのか」など、他では聞けない生々しい判断の背景を徹底的に深掘りする1時間。第一線の実践者の視座に触れ、明日からの施策を劇的に変えるヒントをぜひお持ち帰りください。
開催日程:2026年3月12日(木)・17日(火)12:00~
形式:オンライン
参加申込は「B2B EVENT GROWTH BASE」イベントページから

