3者が語る成功要因。カギは「コンテキスト重視」の共創
MZ:今回の成功要因を、みなさんはどのように捉えられていますか。
中村(CASIO):今回の成功要因は、ファンダムの中で受け入れられる土台を作ってから拡張するという、プロセスの順番を間違えなかったことだと思っています。
今回の事例は単にYouTube広告の運用手法を示すものではありません。まずファンダムを深く理解すること。次に、その中でG-SHOCKが自然に受け入れられる状態を作り、熱を生み出すこと。そして、その熱を損なわずにどう拡張するか。この順序を守れたことが大きかったと考えています。
広告は起点ではなく、あくまで拡張の手段です。ブランドの本質と文脈が噛み合っていなければ、どれだけ精緻なターゲティングをしても意味はありません。「コンテキスト×ファンダム×テクノロジー」。この三位一体を、熱を生む設計から一貫して積み上げていくこと。それが、ブランドとコミュニティが共に成長していくための一つのあり方だと捉えています。
竹縄(UUUM):「コンテキスト重視の設計」が初期からできたことが重要だったと思います。もし、CASIO様が「この動画を撮って」と一方的に指定していたら、このような結果にならなかったはず。「なぜこのクリエイターがこのブランドで動画を作るのか」、納得できる理由がなければファンの心を動かすことはできません。また単発ではなく、広告も含めて中長期的にコミュニケーションをとったことも、ファンダムにブランドが浸透した要因のひとつと考えています。
韓(GP):GPは映像や音声を含めたコンテンツ全体を多角的に判断しているため、たとえば釣り同様に「魚」を扱う動画でも、視聴者が「料理・食事」を目的としている「捌き方」や「寿司」といった動画を明確に判別してノイズとして排除することが可能です。
さらに同じ「釣り」コンテンツ内でも、より広告の訴求内容との親和性が高いコンテンツへとリアルタイムで配信を最適化できるため、文脈の純度を守りながら着実にパフォーマンスを向上させる運用を実現しました。
「ファンダム×テクノロジー」が切り拓く、マーケティングの新たな勝ち筋
MZ:今回の成果を踏まえ、今後挑戦したいことや、フリークアウトグループに期待していることを教えてください。
中村(CASIO):今回の取り組みを通じて、ブランド単体では届かなかった層と出会える可能性を実感しました。だからこそ、この思想をグローバルでも再構築していきたいと考えています。最大の収穫は、「ファンダムの熱量を起点に設計する」という考え方を実装できたことでした。この本質自体は、国が変わっても大きくは変わらないと思っています。
ただ、今回は私自身のファンダム理解が前提にありました。海外市場では、文化圏ごとにファンダムの構造や関係構築のプロセスが異なります。だからこそ、各国の文脈を深く理解し、ファンダムとの関係構築から共に取り組めるパートナーが不可欠です。UUUMはクリエイターやファンダムとの関係を長期視点で捉えている企業であり、フリークアウトグループとしてテクノロジーも備えています。海外でも、関係構築の段階から一体で設計していける存在だと感じています。そのうえで、ファンダムの中で生まれる熱を大切にしながら、これからも国内外へG-SHOCKの魅力を丁寧に伝えていきたいと考えています。
MZ:最後に、インフルエンサー施策やYouTube広告の改善に悩むマーケターに向けて、メッセージをお願いします。
利光(UUUM):クリエイターとのコラボを成功に導くためには、まずクリエイターのファンになっていただくことが一番の近道だと思います。実際にそのコミュニティやファンダムの熱を肌で感じれば、印象や考えは180度変わるはずです。私は今回、中村さんが行ったアプローチが正にそのお手本だと考えています。
UUUMの強みは、クリエイターと企業の目線をすり合わせ、両者の想いをベストな形で着地させられること。加えて、フリークアウトグループの一員になったことにより、GPのようなテクノロジーを使った検証ができるようになったり、詳細なレポートが出せるようになったりと、「単発のバズでは終わらない支援」が可能となりました。これからもファンダム経済圏とテクノロジーを組み合わせた、まったく新しいマーケティングの一手を提供していきます。ぜひ、インフルエンサーマーケティングの“第一歩”にUUUMをご活用ください。
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