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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Online

AI時代の新戦略「価値創生CX」とは何か?(AD)

生活者の「無意識」を市場に変える。未充足なジョブを捉え、新たな文化を創る4ステップ

データは「最適化」ではなく「洞察」のために使え

 最後に、価値創生CXにおけるデータ活用について触れておきましょう。

 従来のデータ活用は、広告のROIを高めたり、無駄を省いたりする「最適化」が主目的でした。しかし、価値創生CXにおいては、データ活用の目的が異なります。目指すのは、「人間が洞察するための素材」としてデータを扱うことです。

 行動経済学者ダニエル・カーネマンの理論によれば、人間の判断の多くは直感的な「システム1」で行われます。AIは論理的な「システム2」の効率化は得意ですが、生活者の「なんとなく」といった心の機微を読み解き、新しい「意味」を発見することは、人間にしかできません。

 具体的には、広告配信のためのデータから、顧客理解のためのデータへのシフトが重要です。

 クリック履歴などの断片的なデータではなく、本人の同意に基づいた深いデータ(文脈、背景、意図)を蓄積し、それを「この人には、こんな背景があるから、こういう体験が態度変容に効くのではないか」という仮説構築に使います。

 たとえば美容業界なら、肌診断データという数値をそのまま見せるのではなく、美容部員が「お客様の肌は今こういう状態なので、このお手入れがおすすめです」と翻訳して伝えることで、納得感のある体験になります。体験実装の観点では、データは人間がより良い体験を提供するための「支援ツール」であるべきです。

 また、その成果を測る指標も変わります。単なる売上だけでなく、体験を通じて生活者が「自分は変われる」と実感する「自己効力感の向上」をKGIに据えることで、真に暮らしに根差した体験価値を評価できるようになります。

AIが効率化してくれるからこそ、人間は「文化」を創ろう

 全3回の連載を通じて、AIの「最適化の罠」を越え、人間が担うべき「価値創生CX」について解説してきました。AIエージェントが普及し、購買が自動化されていく未来において、既存市場でのシェア争いはAI同士の戦いとなり、人間が介入する余地は減っていくでしょう。

 しかし、だからこそチャンスがあります。

 AIが効率化を担ってくれる分、私たちマーケターは、人間にしかできない「創造」の領域に全力を注ぐことができます。生活者の隠れた本音に寄り添い、まだ世の中にない「ジョブ」を見つけ出し、それを解決する新しい「生活文化」を創り上げることができます。そんなビジネスを、社会を共に実現していこうではありませんか。

※本記事は制作中の書籍の情報を含みます。図版など一部が刊行時の内容と異なる可能性があります。

書籍のご紹介

本記事は、5月刊行の書籍『至高のCX 生活文化の形成を見据えた「新しい顧客体験」の戦略と実装』の一部を抜粋・再構成したものです。書籍では、価値創生CXモデルの概要や、実現のためのステップを詳しく解説。さらに9カテゴリのケーススタディとフレームワークを用いて、価値創生CX設計の勘所を学べます。

「低迷する既存ブランドを回復させたい」「戦略に変化が必要だが、何を変えたいかわからない」という悩みにお答えする1冊。ぜひ、ビジネスにお役立てください!

至高のCX 生活文化の形成を見据えた「新しい顧客体験」の戦略と実装

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至高のCX
生活文化の形成を見据えた「新しい顧客体験」の戦略と実装

著者:TOPPAN×インテグレート CX研究プロジェクト
発売日:2026年5月25日(月)
定価:2,420円(本体2,200円+税10%)

本書について

 モノが多すぎて売れない、似た商品ばかりでブランドが埋もれる……本書はそのような課題の解決として、新戦略「価値創生CX」を提唱するものです。戦略を5段階で整理し、実践ステップに体系化・フレームワーク化。9つの仮想事例を用意し、理論の理解と実践を可能とします。消耗戦を脱し、選ばれ続ける存在になるための1冊です。※書影は制作中のものです

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AI時代の新戦略「価値創生CX」とは何か?連載記事一覧
この記事の著者

TOPPAN✕インテグレート CX研究プロジェクト(トッパン インテグレート シーエックスケンキュウプロジェクト)

顧客・従業員・ブランドのあらゆる接点をシームレスに統合し、“売れ続ける仕組み”を構築するTOPPANと、パーセプションに基づく戦略設計と実施に強みを持ち、“新しい買いたい”を創造するインテグレートによる共同プロジェクト。
生活者の潜在的な「ジョブ」の解明から商品・サービスを「生活文化」へ定着させる次世代モデル「価値創生C...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社インテグレート

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2026/05/11 10:00 https://markezine.jp/article/detail/50627

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