話題は「どうぶつの森」から「涼宮ハルヒ」に移って、今年の大ヒット作の核心へ! さらに、従来のライターでは追いつけないネタを次々と料理する、いしたに まさきさんの「ライター」そして「ブロガー」としての考え方に迫ります。続きはこちら。
「意見を言わない人」は「意見を持っていない人」ではない
いし
四家
どうぶつたちがパンドラあけたんですよ。「
風来のシレンDS」もmixi活用がすごい。救助隊コミュニティというのができていて「7階でやられたから助けてくれ」とか書いておくと、ほんとに誰かが助けに来てくれるらしいです。
いし
みたいですね。ぼくは方向音痴なので、あのシリーズはダメなんですよ。ホントにただ迷っちゃう。
(開発:チュンソフト、販売:セガ)
四家
あたりまえの話、「コミュニィティ」って関係をつくっていくもんですけよね。さっきも言ったとおり、
mixiと
ニンテンドーDSがキラーアイテムになって新しい関係のつくり方が急速に完成して、
Wiiにまでそれが飛び火しているんですよね。もう、あっという間。
いし
どちらか片方だけではここまでのスピード感はなかったのかなとは思いますね。Wiiの発売当日もmixiが面白くて、「腕が痛い」、「腕が痛い」ってそんな日記ばっかり(笑)。
四家
でもほんとそうなんですよね。「メディアを媒介した身体性」というのも、今年のテーマだったと思います。
コミュニケーションの媒体がテキスト主体からどんどんマルチメディア化していく。もちろんはるか昔からそんなのあったんだけど、一気に大衆化した。
いし
YouTubeもポッドキャスティングもそうですね。これはmixiでも
「はてブ」でもどちらにもあてはまることですが、発言の敷居が下がるとユーザーの言葉はいくらでも出てくるんですよね。
今って、ROMユーザーだからって何も考えてないわけじゃない。
意見を言わない人は意見を持っていない人ではない。敷居が下がるとそういう人たちの意見が出てくる。それを改めて確認できました。
四家
もともとROMがいてくれないと、書く方のモチベーションもなくなるわけですけど、バランスが変わりましたね。
いし
そもそもブログの一番の功績は、発言のための敷居を下げてくれたこと。この流れはもうとまらないんでしょうね。
四家
技術が敷居を下げて、新しいコミュニケーション層ができる。
いし
可視化ですね。
四家
そう。それが「DS持ってないとマズイ!」みたいに、消費にまで影響を及ぼしていき、いまだに品薄という。そういう流れが見えましたね。