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四家正紀のネオコミュニケーション遊談

「どうぶつの森」から「涼宮ハルヒ」まで! ブログで振り返る2006年(中編)


ユーザーからのダイレクトな反応は、すごい情報をもたらしてくれる

いし
「ライター」と「ブロガー」の違いということで言うと、書いたことへの反響とか、書いた後に起きたことの経験値という意味では、ブログの方がはるかに大きいものが得られると思います。もちろん、書いたテキストがよいものであればという前提ですけど。
四家
ダイレクトな反響に価値を見出すか、ただ「うざい」と思うかの違いはでかいと思いますね。
いし
そのことを、ライターをしてどう考えておくべきかというと、さっきの話に戻るわけで、反応を示してくれないROMだからといって、意見がないわけじゃないんです。
ブログでの経験値から、それを推し量ることはしたいなあと思ってます。なかなかむずかしいんですけどね(笑)。
四家
アクセスログから見えることはありますしね。
いし
「声を持ったユーザーは確実にいる」、それを前提としなければいけないと思いますね。あたりまえなんですけど、経験がそれを裏打ちしてくれているというのはあります。
四家
だから書き続けると。
いし
声に出さなくても数字で見えちゃいますからね。WiiにしてもDSにしても、任天堂は集計データ持ってるでしょうからね。すごいなあと思います。その生きているデータを見てみたい(笑)。
四家
ゲーム機がネットにつながると、お茶の間からメーカーが直接情報をひろえるようになる。
いし
だから、岩田社長のプレゼンも面白いのかなと思ったりもして。一次情報を出した人が、そのままその結果の集計データを見ることができるっていうのは、すごい経験をもたらしてくれる。ものの見方変わりますよ。
四家
ちょっと大げさに言うと、世界が変わる。

アクセス数や規模じゃなくて、「踏み越えていく力」が大事

四家
そういえば、今年僕は「財団法人マルチメディア振興センター」主催の「ビジネスブログ研究会」に副座長として参加したんですよ。
その席で、三菱総研がまとめたブログマーケティングに関する消費者アンケートのデータを見せてもらったんですが、その中で一番面白かったのは「主婦」。まっぷたつに割れているんです。「ネット情報を信じる主婦」「信じない主婦」。両極端なんです。
いし
なるほどねえ。それはmixiの経験の有無もあるかもしれないですね。
四家
mixiでそれが加速されたこともありますが、ここにいたるまでのネットコミュニケーションツールの進化が、この状況をもたらしているのだと思います。
アフィリエイトでも、主婦が一番熱心に取り組んでますよね。主婦が一次情報出して、結果が返ってくる。ブログでそれがすごくやりやすくなった。これは大きなことだと思いますよ。
いし
なんだろう、アクセス数とか、規模問題じゃないんですよね。それまでのその人の活動範囲を超えていくかどうか、それの方が大事で。
四家
ああ! そうですそうです!!
いし
結果的に、アクセス数というのは後からついてくるので、大事な数字であることはまちがいありません。ただ、さっきから言っている「意見がないわけじゃないけど、今はROMしてる」という層に広がっていくためには、その人の活動範囲を超えるというのがセットになるんですよね。
一度「ブログ執筆による活動範囲の拡大」を体験してしまうと、今度は自分のブログエントリのストックが効いてくるわけで。それは過去のストックだけではなく、これから生産するストックについても当てはまるので、ますます成長していくということかなあと。
四家
で、敷居を下げるツールが出てくることでストック生産が加速される。
いし
それをベースで支えるのはもちろんサーチですけど。
四家
「ハルヒ? 何それ?」って、まずは検索しちゃいますからね。
いし
今まで関係ないと思っていたサーチも、自分の活動範囲に入ってくるんだと感じられるかどうか?ってことだと思います。
四家
だんだん本質的な話になってきました。後編では、そのあたりに、もっと踏み込んで話していきたいと思います。

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この記事の著者

四家 正紀(シケ マサノリ)

株式会社カレン次世代ビジネスリサーチ室長。インターネット広告の草創期からWebマーケティングに携わり、現在はカレンにて次世代販促コミュニケーションについての研究活動と、ブログマーケティング・ブロガーリレーションズ案件のプロデューサーとして活躍。寄稿、講演多数。 ブログ カレン次世代ビジネスリサーチ室ブログ

著書

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/02/27 16:33 https://markezine.jp/article/detail/523

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