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大山忍のちょっと気になる海外マーケティング事情

第3回 “Co-registrationシステム”で精度の高い見込み客リストを獲得する!


“Co-registration(共同登録)”ネットワークの仕組み

 忙しいマーケッターの誰もがいちばんに懸念するのは、導入にどれだけ手間とコストがかかるのかということではないでしょうか? 実は、米国では、この“Co-registration(共同登録)”を提供するメディアサイトがネットワーク化され、広告主のキャンペーンを簡単に始められるサービスがいくつも提供されているのです。代表的なCo-registrationネットワークのひとつ、Opt-Intelligence社の仕組みを見てみましょう。

(A)オンライン登録
まずは、広告主として収集したいデータなどの必要事項をインターネット上で登録します
  1. 収集したいデータ項目を決める:名前、メールアドレス、性別など、データとして収集したい項目を選択します
  2. ターゲットを決める:女性、25~35歳、国内在住など、ターゲットの条件を決定します
  3. ロゴ・説明文を登録する:自社のロゴや、メルマガの説明文など、ユーザーがメルマガを登録するかどうか判断するための情報を登録します
(B)データ収集の仕組み
  1. ユーザが提携メディアサイトで、メルマガなどの登録をします
  2. ユーザが入力したデータのうち、
    『(A)オンライン登録』の手順2で決定したターゲットの条件(女性、25~35歳、国内在住など)と一致するかどうか、データベースで照合されます
  3. ターゲットの条件に合致したユーザにのみ、お勧め情報として、
    『(A)オンライン登録』の手順3で登録したロゴと、メルマガの登録フォームが表示されます。ユーザは、再度個人情報を入力することなく、チェックボックスにチェックを入れるだけで、他のメルマガも追加登録することができます。
  4.  登録終了後、『(A)オンライン登録』の手順1で選択した情報項目(名前、メルアド、性別)のみ、情報が提供されます。料金は、1登録あたり25セント~1ドルと、成果に応じて課金されます。

“Co-registration(共同登録)”のメリット

 Eメールマーケティングで有効な見込み客リストの獲得方法として、“Co-registration(共同登録)”を利用することのメリットは大きく分けて2つあります。

  1. ターゲットを効果的に絞り込んだうえで、広く見込み客にリーチができる
  2. 登録数に応じた成果報酬型なので、費用対効果が高い

それでは、実際に“Co-registration(共同登録)”を行ったオンラインマーケッターの評価はどうなのでしょうか? 米国の調査会社MarketingSherpa社のアンケートによると、“Co-registration(共同登録)”を行ったオンラインマーケッターのうち、過半数の62%が「行う価値がある」と評価しています。

 残念ながら、“Co-registration(共同登録)”のサービスは日本ではまだ提供されていません。しかし、既存のアフィリエイトの仕組みを使い、メルマガ、会員登録へのアフィリエイトリンクを、提携したパートナーサイトのメルマガ、会員登録のThank youページに設置してもらうなど、応用施策として参考になるのではないでしょうか?

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この記事の著者

大山 忍(オオヤマ シノブ)

米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併し、アフィリエイトシステムの開発企画やマーケティングマネージャーを務める。

2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベストプラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2006/12/07 21:10 https://markezine.jp/article/detail/60

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