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【会社訪問】将来は田舎で半農半クリエイターに?
クリエイターの働き方を変える会社、ロフトワーク

2008/12/29 11:00

 ちょっと気になる感じの会社におじゃまし、社長さんやスター社員にインタビューしてみよう!というこの企画。今回は、1万人にも上る外部のクリエイターさんと、さまざまなプロジェクトを手がけるロフトワークさんに行ってきました(この記事は、CAREERzineから一部を転載したものです)。

クリエイティブを流通させるプラットフォームとして設立

 株式会社ロフトワーク(以下、ロフトワーク)は、PCやモバイル向けのWebサイトやコンテンツ開発はもとより、パンフレットや印刷物といった紙媒体、さらには映像制作と、幅広いクリエイティブプロジェクトを手がける制作代理店。2000年に東京都渋谷区で産声を上げた。

左がチーフディレクターの河原康達氏、右が代表取締役の諏訪光洋氏

 創業当時を、代表取締役の諏訪光洋氏はこう振り返る。

 「オークションサイトのebayやeコマースの分野でAmazonが飛躍的に成長していた1999年。当時、私はデザイナーとしてアメリカにいたのですが、そういった状況を目の当たりにして『クリエイティブを流通させることで、クリエイターも企業も社会もハッピーになれるのでは?』と思いついたのが、ロフトワーク設立のきっかけです。

 当時はWebが未発達で、イラストレーターやWebデザイナーといったクリエイターが個人のサイトを持つなんて、まだ先の話。彼らは人づてで仕事を見つけるしかなく、おおよそクリエイティブが流通しているとは言いがたい環境でした。それを解消するために、クリエイターのコミュニティサイト『loftwork.com』をオープン。つながらない需要と供給を結ぶプラットフォームになることを目指しました」

社内にはディレクターだけ、の制作体制

 ロフトワークの最大の特徴。それは、社内にクリエイターを置かないことだ。先にも挙げたが、イラストレーター、ライターはおろか、Web制作会社なら当然いるはずのデザイナーすらいない。いるのは、彼らをチームとして束ね、クライアントとの間の窓口となりプロジェクトを進める、ディレクターだけだ。その数25名。コア層は27歳だという。自身もディレクターとして活躍する河原康達氏は、ロフトワークと他社の違いを次のように挙げた。

 「一般的な制作会社は、クリエイターも社員として自社で確保して業務を請け負いますが、ロフトワークは、それぞれのプロジェクトに合ったクリエイターたちと制作するのが基本スタイル。他社はクリエイターが限られているので、Web制作など得意分野に特化せざるを得ませんが、ロフトワークの場合は、『loftwork.com』を通じて、さまざまな分野を得意とするクリエイターと仕事をすることができるので、Webサイトの構築からキャラデザイン、パンフレットの制作など、幅広く手がけています」

「loftwork.com」には、海外も含め1万人を超えるクリエイターが登録している

 「loftwork.com」には2008年11月現在、海外も含め1万700人ものクリエイターが登録。20代後半~30代前半がメインだが、40代のクリエイターも。「たとえばデコメ制作なら20代、紙媒体なら40代の方など、ジャンルに合わせてお願いするようにしています」(諏訪氏)というように、Webや紙媒体など幅広く対応できるのは、クリエイターの厚みが下支えになっているからだ。1社では抱えきれないほどのボリュームがある案件でも、スケールメリットを活かして応えることもできる。

 「たとえばアバターの制作なら、半年で数千点、1回の納品で200~300体という数に上ります。社内のクリエイターだけではちょっと…と思うような数ですよね。こうした案件でも、その規模に応じた適切な数のクリエイターを配置してプロジェクトを組むことで、クライアントのニーズを受け止めることができるのも、ロフトワークの特徴です」(河原氏)

 プロジェクトの要といえるクリエイティブ部門を、あえて外部に持つことで強みに変えたロフトワーク。次に、前出の諏訪氏と河原氏に、同社の魅力についてうかがった。(この続きはCAREERzineでどうぞ!)

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